今週のジャンプ__1_

週刊少年ジャンプ2018年47号まとめ

皆さんこんにちは。今週のジャンプ、読みました?

2018年10月22日発売の47号の表紙はワノ国編で侍に扮したルフィとゾロが目印の『ONE PIECE』。ルフィが持つ刀はゾロ愛用の「鬼徹」と同じ名前の妖刀らしいのですが……いつか本編でも触れられる時が来るかもしれません。

また今号では月1回連載の『BORUTO−ボルト−』が掲載されました。作画担当の池本先生も巻末コメントで言っていましたが、今までの話を忘れた……という人はコミックスでおさらいしましょう、とのことです。
他の月刊漫画だと話を忘れないのに週刊誌に月イチ連載だと記憶が薄くなるのはなんだか不思議ですね。最近の『BORUTO−ボルト−』はナルトの活躍が多くて面白くなってきているので、しっかりと話に付いていきたいところです。

今週の読者アンケートに投票したのは、
1『ハイキュー!!
2『呪術廻戦
3『ジモトがジャパン
です。

今週の『ハイキュー!!』ではセリフがほとんど無く、ひたすら烏野・音駒両チームの最後の応酬が描かれるのですが、全てのプレーにこの作品の魅力がこれでもかと詰められているのがわかります。
先週は「にわか」丸出しのコメントを付けて恐縮だったのですが、コミックスを読み返して改めてわかるのはこの作品の根底にある勝負への情熱、そしていつか終わりが来るという無常感ですね。
さらに連載初期と読み比べてわかるのは、今の『ハイキュー!!』は描写力が圧倒的に高いということ。ボールがどこからどこへ動いたのか、選手が何を見てプレーしているのかといった情報を、バレーボールを専門的に見ていない私ですら理解できるように絵で表現しています。それらの情報はスポーツとしてのリアリティを表現する一方で、スペクタクルな魅力も持っています。各選手の一瞬一瞬を描き出すことでどのプレーもスーパープレイのように見え、見る者を興奮させるのです。
という訳で今一番おもしろいと思われる烏野・音駒戦ですがいよいよマッチポイント直前、来週も目が離せないです。

『呪術廻戦』は戦闘がひと段落して、登場人物のリラックスした一面が見られました。その中でも意外だったのは特級呪霊・漏瑚のくつろぎシーン。人類を滅ぼし、呪いの時代を作ることを画策する彼ですが、敗戦によりマスコットキャラみたいな体になってしまいました。また彼らは自然に対する人間の感情に触発されて生まれたという性格があるからか、どこか憎めないところがありますよね。
そして表向き死亡していた虎杖がいよいよ高専に復帰したのですが……、その「サプライズ」に対する伏黒・釘崎の反応がなんともリアル。特に釘崎の表情からは複雑な感情が読み取れます。虎杖が死んだことが本当にショックだったこと、彼の死で立ち止まらず強くなろうと決意していたこと、その思いが適当なギャグでどんでん返しを食らったのだからあんな顔にもなります。このあたりの心情描写も、「呪い」という人の心の一面をテーマに作品を描いているだけのことはあるなと感心します。

日本のいろいろな「地元」の魅力を紹介してきた『ジモトがジャパン』ですが、東京で生まれた人にとっては東京が「ジモト」。ということで今週は東京生まれ東京育ちのシティボーイ、マスラオが中心の(いつも中心にいる気がするけど)話です。ファッション対決のマスラオが普通にオシャレしてていい感じに腹立ちます。各エピソードを「地元愛」でまとめているのがこの作品ですが、まとめ方がいいですね。地域性を出しながらも偏見を助長しない内容になっていて、気を遣いながら話を作っているんだなと思います。

以上、47号のまとめでした。

次の48号は10月29日月曜日発売、あの『ワールドトリガー』が連載再開です!本当に楽しみです。また来週お会いしましょう。