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アメリカで出産するならドゥーラを探すべし

こんにちは。

昨年アメリカ・カリフォルニアで初めての出産をしました。

今回はアメリカでお世話になった、ドゥーラについてお話しします。

ドゥーラってなに?

初めて聞く方も多いでしょう、ドゥーラ。

出産ドゥーラは、一般的に、妊娠中および出産中にあなたをサポートするために訓練された非医療専門家です。

baby list 訳

分かりやすく言えば、
医療行為はしないが、妊産婦に寄り添いサポートをする専門家
です。

日本では馴染みがないですが、アメリカではポピュラーな専門家です。

わたしは元助産師とはいえ、
初めての出産で、しかも外国だったので不安が大きかったです。

そこで、アメリカの出産育児文化をよく知るドゥーラにサポートをお願いすることにしました。

わたしのお世話になったドゥーラ

ラッキーなことに、南カリフォルニアには日本人ドゥーラがいました。

彼女は民間〜医療レベルの出産育児に精通していて、
日本人以外からも人気です。
妊娠初期の契約が必須ですね。

InstagramからDMを送ってコンタクトし、zoomでミーティングして契約。
いまどきです。

ドゥーラの仕事内容

詳しーく知りたい方はHPなどを見てほしいですが、
ドゥーラの仕事は
出産ドゥーラと産後ドゥーラが主なものです。
わたしはどちらも利用しました。

出産ドゥーラは、産前の教育と出産の立ち会いです。

産後ドゥーラは、退院してから食事の準備や赤ちゃんのお世話をしてくれます。
日本で里帰りしたときに、家族にお願いするような内容です。

わたしは日本から家族がサポートに来ない予定だったので、こちらを重点的に活用しました。

出産ドゥーラを実際に受けた感想

出産予定日の数週間前から産前教育が始まりました。
マンツーマンで自宅で講義を受けます。
内容は両親学級で学ぶような内容が主でした。

産後の回復によい食事メニューの紹介や、
口コミのいい商品の紹介もありました。
さすが生活に根ざしたドゥーラという感じです。

わたしはここでアメリカの出産育児事情をたくさん聞いて、準備を始めました。


実際にお産が始まったときは、
タイムリーに彼女にメッセージを送り、
自分の心を落ち着かせました。

病院到着とともに彼女も到着し、
産痛緩和のマッサージをしてくれました。

産痛緩和のケアは、日本の助産師とほとんど同じです。
あたためたり、さすったり。

「ごはん食べませんか、お水どうですか、アロマはどうですか。」
「よくがんばっていますね。」

アメリカの看護師は優しいですが、産痛緩和をしてくれそうな感じはありませんでした。
麻酔が入ってからの対応が得意そうでした。

夫も自分の役割を十分に果たしていました。
彼女の産前教育の通りにマッサージを始め、サポートに回ってくれました。

わたしはサポーターが二人もいて、とても心強かったです。
特にドゥーラは出産場面に慣れているので、安心でした。

麻酔が入ってからは、
出産の名場面を写真に撮ってくれました。

わたしと夫が一緒にいきんでいる様子、
へその緒がついた赤ちゃんを抱っこする瞬間。

いまでも感動が蘇ります。

"非医療者で出産に慣れている"専門性が効いていました。

今回、わたしは朝〜夕方のお産でしたが、時には夜中の対応になるそう。

タフな仕事です。

産後ドゥーラを実際に受けた感想

産後は2泊3日で退院だったので、次の日からサポートに来てもらいました。

満身創痍の夫婦を前に、彼女は絶大なるサポート力を発揮します。

わたしは週2回、一回5時間利用しました。

訪問中、彼女は我が子のお世話をし、作り置きをたくさん用意してくれました。

授乳の時間だけ、わたしは呼ばれます。
当時、全然眠れていなかったのでありがたい存在でした。

食事は、産後の回復に特化したメニューを作ってくれます。
牛肉のスープ、豚汁、おいなり、豆カレー…。
栄養満点、あっかくて沁みるぅなメニューばかりでした。

あとでレシピも印刷してくれました

あとは育児を始めてからの疑問に対するアドバイスと、たんなる不安の傾聴もしてくれます。

わたしたち夫婦は、彼女のサポートで生き延びたといっても過言ではありません。

現在でも、時折メッセージで相談に乗ってもらっています。

ドゥーラという相談者がいてくれて本当によかったです。

まとめ

アメリカで出産するときに利用した、ドゥーラについてお話ししました。

ちなみに、料金は安いものではありません。

しかし出産育児の不安が減ること、
実母を無理して呼んだところで外国暮らしを苦労させてしまうことなどを加味すると、
充分納得できる料金でした。

これから外国で出産をする方は、
一度地域のドゥーラを探してみることをおすすめします。

ちなみに、
日本でも里帰り出産しない人を中心に、
産後ドゥーラの利用は広まりつつあります。

一方で、出産ドゥーラは現在認定団体がありません。

日本は助産師が手厚くケアするから、病院に他人を入れられないから、など色々文化・ルールの差がありそうです。

わたしとしては、日本の方が無痛分娩率が低いのでもっと広まってもいいのではと思います。

お産のつらいときを専門家と過ごせたら、お産の満足度は高まりますからね。

ではでは、よい一日を!

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