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もし100人中90人が服装にこだわりのない場所に来たら、あなたのファッションはどうなる?

こんにちは。

昨年、東京からアメリカLA近郊に引っ越しました。

この半年で私のおしゃれに対する気持ちが変わりました。

おしゃれって、ファッションってどういうところで発生するのか、私なりの考察が生まれたのでお話しさせてください。

事前情報

私は東京に住んでいたときは、わたしと夫はファッションに敏感な夫婦でした。

わたしはUNITED TOKYOなどに鮮やかなクリエイター系の服を合わせていましたし、夫はYoji YamamotoやISSEY MIYAKE系列を好んでいました。

ところが、アメリカに来て約半年の短期間でおしゃれやファッションに完全に疎くなりました。

夫はコストコの量産服を着ていますし、私は日本で買ったユニクロのフリースとよくわからないTシャツを毎日着ています。

メイクも日焼け止めと眉のみです。

どうしてこんなに変化したのでしょうか?

理由1: 東京のように近くで人に見られる機会がほとんどなくなる

東京に住んでいた時は、毎日電車に乗り、街中では誰かと必ずすれ違うような生活を送っていました。

誰かの服装を見たり、髪型を見たり、とにかくファッションに触れる機会が多かったと思います。

おしゃれな人もおしゃれじゃない人もTPOに合わせた服装していたと思います。
実際、わたしも「あの人のあれかっこいいな」と真似することがありました。

アメリカに来てからは、都市部ではない限り車社会です。
車ありきの街設計であり、車の乗り降りに便利な服装が中心になります。

誰かのファッションを見る機会は店の中くらいです。店の中も通路が広いため、視野に入る人はごく少ないです。

よって、誰かに見てもらうためのファッションは自然と淘汰されていきます。

理由2: 日本人は似た容姿の人が多い

アメリカに来て感じたのはあまりにも見た目の異なる人が多いこと。

皮膚の色はもちろん、背格好もバラエティ豊かです。

見た目の多様性レンジが広いため、誰かの良いファッションは他の人には全く当てはまらないと言ったことがをしばしばあり得ます。

ファンデーションひとつにしても、ぱっと見ほぼ白〜こげ茶くらいまでずらっと並んでいます。

そんな中でトレンドと言われても流行らないのは当然です。

よって、日本のように、広告媒体から啓発されてみんな似たようなファッションを好んでするといった風潮、文化の土壌がないと言えます。

みんなが良いと思える服装もなくなるため、ファッションにこだわる意欲が乏しくなると考えられます。

理由3: マジョリティでなくなるとアジア人である誇りを急に持つようになる

理由2に関連したことですが、東京にいた頃は、似た集団の中から目立つためのファッションを好んですることがありました。

職場の髪色規則の反動もありますが、私はいつかピンク色の髪型にしたいと思っていたものです。

アメリカに来た当初は、やっと髪色の制限がなくなったから、早速ピンク色にしようと考えていました。

しかし実際に住んで忙しさが落ち着くと、アジア人特有の黒い綺麗なまっすぐな髪を見せつけたいと思うようになりました。

世界には生まれつきブロンドの人もいれば、強くカールされていてくしが通せなそうな人もいます。
それを見て私の髪の素晴らしいところは見せつけていきたいと思いました。

今後はヘアカラーを楽しむことはあっても、ブロンドにはしないと思います。

(余談)理由4: アメリカの洗濯機で繊細な服は洗えない

これは国によるでしょうが、アメリカの場合、洗濯機・乾燥機が強者仕様です。

日本から持参した綿100%の薄地の服は、軒並み破壊されていきます。

ヨーロッパは硬水で、叩きつける洗濯になると聞きます。
このように洗濯環境も大きいと思います。

おしゃれって、ファッションってどういうところで発生するのか

初めのお題に戻ると、おしゃれ・ファッションは似た感性を持つ集団の中で生まれやすいと考えられます。
似た容姿、共通の情報媒体があるとさらに強まるでしょう。

東京が世界一おしゃれな人が多い街といわれる所以もここにあるのかなと思います。
似た容姿の人が占めていて、コンパクトな街で、みな同じような情報に触れています。

ところで、「自分のためにおしゃれをすることもあるじゃないか」と思っているあなた。

いい指摘です。

100人中90人が服装にこだわりのない場所にいたら、あなたのおしゃれの動機は自分のためだけになるでしょう。

素晴らしいことです。

きっと、その土地の気候に合った服装の中で、自分の自信のある部分(マシだと思っている部分)が強調されるファッションになっていくと予測します。

だから、海外生活をしている人、留学した人のファッションが急に変わっても、驚かないでくださいね。

ではでは。良い一日を!

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