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26歳から漫画家を目指した男の話③

持ち込みをしていく中で、心に刺さったアドバイスがある。


それはヤンマガの編集者の言葉‼︎


編「テニスやってたんですよね?何でテニス漫画を描かないんですか?」


自分「テニス漫画は、もっと絵が上達してから描こうと思っていて…」


編「海外行くのは英語をマスターしてからって言う人って、結局、海外行かないんですよね」


編「思いきって海外行っちゃえば、必要な英語って身につくし、そっちの方が上達早いですよ」


この言葉は、めちゃくちゃ心に突き刺さりました!!


なぜなら、まさにそれをテニスで実践していたから‼︎


24歳の時に、中学英語で、半年間のテニス武者修行と題して、練習場所も住まいも、全てノーアポで半年間、オーストラリアにテニス留学、その後、アルゼンチンに大好きな選手に会いに、これまたノーアポで1ヶ月滞在した経験があり…


その場に適用しようと、自然に必要な英語は、現地で学んでいったし、何となく相手の言いたいことも理解できるようになり、経験としも知っていて…


テニスでは、それを普通にやっていた…にも、関わらず漫画では、それをやっていなかった。


自分「テニス漫画描きます‼︎ネーム見てもらえますか?」


編「い…いいですよ」


無理やり、次のアポイントを取り付け名刺をもらった。


この名刺は、認めてもらったという意味ではなく。明らかに、会話の流れでの…それだ‼︎


テレビでカリスマナンパ師が…


「女性を落とすのに大事なのは、流れを作ることだ」


と語っていたのを思い出した。


そして、1週間後ネームを完成させ、その編集者に見せた所…


編「いいですね‼︎これを原稿にしましょう‼︎」


持ち込みをして半年、初めて手応えを感じた一言だった。


家までの帰り道は、ウキウキで、満員電車もディズニーのアトラクションのように感じたくらいだ‼︎


原稿描いてる最中も、賞レースの賞金の使いたい道を妄想していた。

「これで漫画家になれる‼︎」

「これで漫画家になれる‼︎」

心の中で呟きながら、ペンを走らせた。


そして、1ヶ月で原稿を完成させ、編集者に見てもらった所…






「この絵だと賞は取れないですね」


奈落の底に落とされた…


半年間担当もつかず、自分の唯一の希望(テニス)もダメ。


もはや、何もない。


無。


終わった…。


心が完全に折れた。


逆に折れすぎて、このまま家に帰れないなと思い、週刊マガジンの編集部に電話…笑


「今から漫画を見てくれませんか?」


もはや、どうにでもなれ状態で、その日に漫画を見てもらうことに…


すると週マガの編集者は…


「面白いです!これなら賞取れますよ」


と‼︎


まさかの復活‼︎‼︎‼︎‼︎


それでも賞を取れるまでは安心できず、1ヶ月後に…


無事、週マガの奨励賞を取り、初めて担当編集者がつきました!!


ちなみにその漫画がこちら(自信がつくはずです。笑)↓↓↓

https://note.com/kasatenis/n/n73de00894399

https://note.com/kasatenis/n/n52cfd4eed530


「これで漫画家になれる‼︎」


いや、実はここからが、地獄だということは、この時はまだ知らない。


ちなみにここから連載を勝ち取るまでに3年、連載準備に1年、計4年かかります。


実はこの年数は、新人漫画家として、連載を勝ち取るまでとしては、ごく普通です。


3〜4年は、むしろ早い方なのだと、後から聞きました。


とにかく…連載を勝ち取るのは、長期戦。つまり長期的に漫画を描ける環境を作りと、そこでどう動くかで差がかなり出ます。


そのお話を次回したいと思います!!!

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