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怖さの完成度が高すぎる『呪詛』感想

なんで見たんだろう

子供の頃は怖くてしょうがなかったホラーが大人になって急に大丈夫になったので安心してました。
あんなに小さいころ怖かった『学校のコワイうわさ 花子さんが来た』シリーズが大丈夫だったし、『リング』も怖くなくなったのに。エクソシストは逆に感心してしまいます。

単純に大きな音に驚くと言うことがなくなったのが大きいかもしれません。また、なんと言うか作り物を作り物として理解できるようになったのも大きいです。

ただ呪詛はこわかったです。結構話はよくある感じのストーリーなんですが、

演出などの映像技術

開幕からリングの一番怖いと評判の演出を入れてきて、序盤から背筋が凍る思いをしながら視聴していくと、怖いことで有名なホラーの怖いところの演出をちゃんと勉強しているなと思わせるような連続で怖いシーンを畳み込んできます。怖いながらも、ただ音量が大きくなるだけのシーンや無意味な吐瀉物などの下品な描写で妥協することがなく、上級な画面作りに徹していて満足しました。

ゲームの演出も取り込んでいる?

ホラーゲームの一人称視点的演出はかなり恐怖を与えるんですけど、実際にプレイして没入感があるから怖いのかと思っていたら、そうではないようです。没入感がなくても、画面全体に映像は出ているけど、普通の映像にはない視界が狭い感覚に影響されて、どこから怖いものが出てくるかわからないのが効果的でした。

ただ八番出口のような閉塞感はないので奇妙なのです。私は閉所恐怖症的なところがあるので、八番出口はゲーム実況みているだけでなんか息苦しくなってきますが、呪詛にはそれがなかったので私にとって視界が狭いことと閉塞感のある映像は違うということを感じました。私的な感じですが、映像作品を見る上で結構大事なことのような気がします。

今後のホラーに影響するかも

私はあまりホラーは見ないので、10〜15作品くらいみた批評になりますが、呪詛は新しい演出というより、今まで見たことあるようなものとしても完成度の高い画面の連続が真新しいです。B級ホラーをはじめホラーって低予算のイメージがあるので、なかなか呪詛のような感じにならないかもしれませんが、近い感じの作品が増えるのでは?

まとめ

色々書いてきましたが、多分花子さんがきたの本があることに一番驚いた。、

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