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『抽象と具体』抽象的な言葉の情報量と概念の直交性

前回の内容

要約すると使用されているコンテキストで適切に分けられた概念のパラメータの多寡がその概念の抽象度になるということ。

パラメータの適切さは文脈による

パラメータは究極的に言えば、概念の語りたい側面をリスト化したものである。
語りたい側面は重要で、物事の多面性の表現でもある。ものや出来事は多面的でいろんな側面を持つ。
前回も出したが、犬という概念は毛が生えていたり、鼻がよく利くとか、人間に従属的である、誰かの手先といった様々なイメージや側面を持っているが、文脈に合わせてパラメータを選んで犬とはそういうものだと意識的、無意識的に人が決めているだけである。
ビジネス書や自己啓発本で語られないが、概念のパラメータは文脈、つまり話者の語りたいものの関連から、語りの中に出てくる概念を見る側面である。

パラメータの直交

概念の主観性はパラメータに何を選ぶかに直結する。ただ、選んだパラメータは整理しておかないといけない。言い換えて同じものはまとめるなどしておかないと、パラメータが無駄に多くなってしまう。
無駄に多いと、データをうまくまとめれない事態になる。整理していくと、パラメータは独立したものになっていく。それはまるで座標の軸が互いに直交で関係し合わないのと似ている。
こういう時、概念のパラメータを座標と同じように直交化するという。
直交化したパラメータは足し引きすると概念を抽象化させたり、具体化させたりする。これが適切なパラメータという意味だ。

抽象概念の情報量

犬より動物という概念が、抽象度が高い。動物の話をすると、犬だけでなく、猫のこともハムスターのことも含んだ話になる。個別のものを個別に話そうとすると、とても時間がかかる。
抽象度が高いと、少しの分で多くの情報が伝えられる。そのため、高度な内容の話は抽象度が高くなる。難しい話がわかりにくいのはそのためである。

抽象と具体の行き来は込めたい情報のコントロールのこと

もう見出しの通りだが、込めたい情報量をコントロールしたいとは?
話の途中で、一般的な話をしたい時は抽象度を上げているはずた。具体例を出したい時、抽象度が下がり、説明が長くなっている。話に緩急がつくため、興味を引かせるテクニックにもなる。いろんな面がある。

まとめ

パラメータと直交と情報量、この3つの観点が抽象と具体の理解に大事だ。
それらを駆使することで、情報の込め方のコントロールができるようになる。小出しにしたり、一気に話したり、会話や文章のテクニックとして使える。

あとがき

最近私ごとだが、考えないといけないことが多すぎて、何もかも投げ出したいけど、ビジネス書で抽象と具体が使えるみたいなのを数冊見つけてどれも微妙だったので、これはわたしが書いた方がいいなと思いこの記事を書いたが、正直書きたいことを書いただけになった。
もう11月も終わり年末なので、忙しい。もっと色々書きたいのに。

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