大阪文学散歩 藤井竹外と井上俊夫の野見神社
井上俊夫は1922年に現在の寝屋川市に生まれる。農業を営みながら詩を書いた。寝屋川周辺は土地が低く、洪水に悩まされる地域であったが、その半面恵みもあり、淀川と共に生きる人々が暮らしを紡いできた地域である。井上俊夫はそんな暮らしをうたった農民詩が多く、また歴史をさかのぼってこの淀川流域に暮らした人々のことを描いた詩も残している。淀川に関する著書も4冊ある。1979年に刊行された「わが淀川 やぶにらみ浪花噺」は淀川について、エッセイ、詩、短編小説、史話など多彩な語り口で綴られて