レザークラフトで必要な道具とおかね
「レザークラフト、興味はあるけど始めるのにお金がたくさんかかりそう」
そういった声を個人的によく聞くので、実際に始めるにあたって必要なもの、どれくらい費用が必要か、そのあたりを少しお話ししようかと思います。
では、まず革製品を作る工程をざっくり説明すると
・切る
・叩く
・貼る
・縫う
・磨く
以上の5つの作業で構成されています。
ざっくりし過ぎなので、もう少し細かくすると
1 型紙に沿って革にガイドをつける
2 ガイドに沿って革を切る
3 パーツとパーツを貼り合わせる
4 縫う部分にガイド線を引く
5 ガイドに沿って縫い穴をあける
6 縫い合わせる
7 コバをヤスリがけして平らにする
8 コバ処理剤等を塗って布等で磨く
という感じです。
実際はもう少し色々と工程があったりなかったりしますが、おおよそこれらの工程で手縫いの革製品は作れます。
では、1から8の工程で必要なものを順にご紹介していきます。
1 型紙に沿って革にガイドをつける
→丸キリ
2 ガイドに沿って革を切る
→革包丁(高いので最悪カッターでもOK)、カッター板
→市販のより少し高いけどめちゃくちゃ切れるカッターもあります。
3 パーツとパーツを貼り合わせる
→接着剤(速乾性の木工用ボンドとかでもOK)、ヘラ
4 縫う部分にガイド線を引く
→ディバイダー(直線だけだったら定規と丸キリでもどうにかなります)
5 ガイドに沿って縫い穴をあける
→菱目打ち(4本目と2本目)、ゴム板、ハンマー(ハンマーは家にあるもので良いです)
6 縫い合わせる
→糸(おすすめは細)、針(糸が細なら極細か細)、ミツロウ
7 コバをヤスリがけして平らにする
→紙やすり(400番と800番あたりを買えばOK。耐水ペーパーが目づまりしにくくておすすめ。ネットで買うよりホームセンターとかで買ったほうが1枚単位で売ってるのでいいかも)
8 コバ処理剤等を塗って布等で磨く
→コバ処理剤、帆布
型紙に関しては、今はネットで型紙の販売や無料配布をしているところも多いので、プリンターがお家にある方はそちらでも良いですが、はじめは作り方の基本が載った教則本等買うことをおすすめします。
ちなみに私が初めて読んだレザークラフトの本はこちら。
あとは、これがなきゃはじまらない。大事な材料の革ですが、革の説明や名前に「ヌメ革」「タンニンなめし」などと表記されているものを買いましょう。
これは、革の製造方法の違いですが、動物の「皮」をいろいろと処理して素材として使える「革」にするための作業を「なめし」と呼びます。このなめしにはすごく大雑把に分けて3種類あり、それぞれ
・植物などの渋を使ってなめす昔からの「タンニンなめし」
・クロムという重金属系の物質でなめす「クロムなめし」
・クロムなめしとタンニンなめしの組み合わせ「コンビなめし」
と言った感じになっております。
なめしの詳しいお話も改めてしたいと思いますが、とりあえずタンニンなめしの革の方が取り扱いがしやすいので、まずはこのタイプを買っていただければと思います。
ただ、最初はどこで買ったらいいのかわからないし、お店を探すのも大変かと思いますので、私のおすすめの革用品専門店さんをいくつか紹介しますね。
ということで、道具・本・革をそれぞれ揃えると、費用はだいたいこんな感じになります。
・道具代 ¥8,000〜
・本代 ¥2,000〜
・革代 ¥1,500〜
15,000円あればお釣りがくるぐらいでしょうか。本を買わずに作り方や型紙はネットで調達などすれば、10,000円以内で収めることも出来そうですね。
今回紹介した道具はあくまで縫うだけで作れるものに限るので、キーケース金具などカシメを打って取り付けたり、コインケースなどのフタをホックで止めるようにしたりする場合は、それぞれ必要な工具が出てきます。
ただ、基本的にレザークラフトは縫うことに大半を占めるので、色々な工具を揃えるのは、ひとまず手縫い作業を楽しめるか試してからでも遅くないかと思います。
ぜひ、これを機に楽しいレザクラライフに飛び込んでみてはいかが?
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