イニエスタと自分のプレーのちがいファミコンとPS4のコントローラーのちがいのよう

バルセロナ対マンチェスターユナイテッド
10年前にこの試合を観て、イニエスタのプレーに感動したことを思い出します。
先日の試合のイニエスタの姿と重ねながら、プレーの分析をしてみます。

・ボールをもった動きをテレビゲームに例えると、自分の動きはファミコンで4方向。いや6方向ぐらいは動けるかな。しかし、イニエスタやメッシは、ゲームセンターにあったジョイスティックで動いているようで、360°全方向にボールをもって動くことができる。これが一番の違い。これができるから、どこから相手が来ても、相手のいない方向にボールを動かしてかわすことができる。これこそ技術!!
・ゴールを奪う競技だが、まっすぐゴールに向かっていかない。ゴールに向かうことを焦っていない。縦横無尽に前や後ろや右や左に動き回りながらゴールに迫っていく。まるでボールをもって鬼ごっこをしているよう。

・自分がパスをもらえるタイミングで、相手の間(例えば3人なら三角形の真ん中)に入ってくる。はじめからずっと間にいるのではなく、仲間の間をボールが動いている間に少しずつポジションを修正し、自分がもらえる味方にパスが渡ったタイミングで間に入っている。
・ボールを見ながら動いているので、サイドステップやバックステップを多用している。
・上半身が立った状態でのドリブル。パスも出せる。前にも行ける。シュートも打てる。
・パスを出した後に止まらない。流れの中に自分がいるということだと思う。アシストをすると足が止まるプレイヤーもいる中で、動き続けることができる。

・細かなバックステップによって、相手が近づけない。自分が下がることで相手が付いてきて、そこにスペースが生まれる。自陣から足元でもらう動きをした後に、バックステップをして相手の背後に向かう。すると相手のマーカーが裏をとられないように後ろに下がる。そこで生まれた足元のスペースでボールを受ける。
・安全にパスを出せるコースをもちながら、危険なエリアへのパスを狙っている。だからボールを失うことがない。
・アウトサイドの切り返しが速い!!瞬間で向きが変わるからディフェンスは的を絞れない。
・一人時間差を生み出せる。トラップのときに足の幅で1mずらせる。さらに前後左右に動きながらボールを止められるから、2mはずらせる。シャビもそう。

・敵とボールの間に自分の体を入れてドリブルやキープができる。急激に方向転換するから、追いかけている相手が止まらざる得ない。それを前後だけでなく、前後左右に動くから止めることができない。

・自分が目立つためにサッカーをしていないように感じる。だから、無理なプレーをしない。

メッシにも目がいきました。
・真下にボールがあるからボールが取れない。
・メッシは圧倒的なドリブル能力。腰を落としてボールを守る。体からボールが離れないから取れない。
・手でのはじき方がすごい。追いかけてくる相手を手ではじく!久保建英選手も同じような動きをしている!
・スピードの変化がすごい。重心が低いし、ボールを何度も触るから足を出せない。

サッカー選手として必要な能力が詰まっている素晴らしい選手!!Jリーグが再開したら必ず観に行きます