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#21 LV FW2022 Men's Collection

 今回は題名の通りLOUIS VUITTON FW2022 Men's Collectionを観ての感想。僕が思っていたファッションショーとは全然違う。正直、何がどう凄いのか全く分からなかった。服はカッコいいとか見たことのないデザインで凄いとか感想が言えるけれどショー全体で言えば何がなんだかさっぱり。この前観たAMI Parisのショーもそうだったけれど今はこれがファッションショーなのかな。もっと前から興味を持って観ておけばよかった。

 僕が思っていたファッションショーは一つのステージが中心にあってその上をモデルが歩くもの。薄暗い感じの部屋で服を見せるためにモデルがクールに歩き、最後にデザイナーが挨拶する。舞台裏ではショーの成功を喜ぶモデル達がいるみたいな感じ。ショー自体がとてもクールなものだと思っていた。でも今回VUITTONのショーはモデルが歩く所は一本の道ではなく、観客席の目の前だったり展示物の上を転がったり不規則過ぎて本当に分からなかった。演奏も生演奏で長方形のテーブルに演奏隊が座りその上をモデルがバク転したりする。服を見せるだけのショーはもう古いのかもしれない。ショーが終われば服を作った人達?やショーの運営の人?、モデルが観客達の前で抱き合ったりして喜びを分かち合っていた。

 美しいとは思った。ただ、想像と違いすぎて本当に良くわからなかった。スーツを着るモデルもいる、スタジャンを着るモデルもいる、蝶の様な羽根を着け歩くモデルもいた。他にも家の様なセット、大きいベッド。長方形のテーブルで演奏しているのも観た事がない。色々な物が置いてありその上をモデルが歩いたり、転がったり。この自由な感じがファッションを表現している様だった。これはファッションを知っていけば理解出来るものなのか、それともただ1つの芸術として楽しむのが正解なのか。多分人それぞれの感じ方だと思う。LOUIS VUITTONはVirgil Ablohは何を伝えたくてこういった形のショーを開いたのか。それはわからない方がいい気がする。1人1人それぞれが価値を見出す事が出来るショーだった。

 今回のファッションショーは絶対観たかった。ヴァージルがどんな服をデザインしたのか知りたかったから。単純に服が観たかった。でもそれは観る前に思っていた事。観終わってからはファッションショー自体が面白いなと思う。服だけじゃなくてその会場の雰囲気や、なっている音、歩くモデルの表情、太陽の光。全てがデザイナーやブランドの作品。それをどう捉えるかは自分次第。他のショーをあまり観た事がないから比較出来ないのが惜しいけれどこれからは少しずつ観ていこうと思う。

 ヴァージルが残した作品はこれからも少しずつ発表されていくと思う。その全てがカッコいいとは思わなくても僕の中で輝いて見えるのは間違いない。




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