真面目に続けること。

パンティと真面目に向き合って、15年目。
一人の男性は、毎日ガラスを吹き続ける。

葛飾人。第4弾。
葛飾で過ごす人"葛飾人"に想いを聴き、noteに書き溜めていく。
一人一人の想いが混じり合い、町はできていて、
変わるところ、変わらないところが交差しながら今日も時が紡がれていく。
その日々をnoteに綴っていく。

「好き」を仕事にするために、必要なことは、
・自分を信じること
・自分を疑うこと
・真面目に続けること

ガラスのグラスにパンティはかせて15年目の石井洋平さん。
吹き続け、作品に向き合う様子は、心から「楽しそう」だ。

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江東区で生まれ、教師を目指していた青年は、文学部教育学科に入学。
教師を目指していたはずだが...
自分が本気になりきれていないことに気づく。
このような気持ちで「先生」になってもいいのか。

モヤモヤが広がる中、友人が学んでいた「ガラス」に出逢う。
少年時代は「作る」ことが好きな子。
うん、クラスに必ずいた工作に夢中になり、ずっと作り続ける少年。
石井さんはそうだった。

「作る」ことに夢中になる自分。
夢中になったら突っ走る。
教育への進路は180°変わり、専門学校へ進学。
学費はすべてバイトで稼ぎながら、続けた。

青年時代に興味を持つパンティ。
大好きなガラスのグラスにもはかせてみた。可愛い。
このパンティグラスが、石井さんの中心的な作品だ。

ガラス作家さんは、大きな工房で働く人もいれば、
自分で工房を立ち上げ、自身の感性で作品を作り続ける人もいる。
ガラス学院を卒業して5年間。
期限つきで修行場所に行き、福井→青森→東京と移動した末、
石井さんは後者を選んだ。

「好きを仕事にする上で、ガラスを楽しめなくなったらどうしよう」
と修行前に思っていた不安はもうない。
夢中になっている石井さんがそこにはいた。

打ち込んでいる時は気づかないのもしれない。
「今、自分は本気になれてるいるのだろうか?」
と教師を目指していた時のような疑問は。
ただ心の動きのままに、お話をいただく依頼を受け、
ガラスを吹き続けた。

真面目に続けていると、勝利の女神はプレゼントをくれる。
・大きなイベントへの出展依頼
・工房の移転先を検討している中での家族のカフェオープンの話
・工房建築費のクラウドファンディングを始めようとすると企業協力の話
いろんな「話」が舞い込んでくる。
家族のカフェオープンは、奥様の長野県のご実家。
かねてからご両親が計画していたこと、と
工房の立ち上げの話が同時に動き出した。

この家族を持つ奥様に出逢えたことが女神からのプレゼント?
いや、奥様が勝利の女神として、
いろんな「話」を運んでくれているのかもしれない。
企業の協力も重なり、クラウドファンディングも好調だ。

「好きを仕事にする」
これでお金を稼ぐ道を選び、生活を立てることの秘訣は?
・自分を信じること
・自分を疑うこと
・真面目に続けること

石井さんに教えてもらった。

まずは自分を大事にして、でもそんな自分を時には疑って、
本当にそれでいいのか?と問う。
そして何よりも石井さんから感じられたのは、
初めてご連絡のやりとりをさせていただいた時から感じる。
「真面目」さだ。

「真面目に生きなさい」
「真面目にしなさい」
小学校の時から先生に教えてもらっていたようなフレーズ。
当たり前のことかもしれないけど、これほど難しいことはないのでは。
でも、この基本だと思われるけど、困難な「真面目に続けること」を
貫いた、貫き続けているのが石井洋平さんだ。

これから長野で工房を建てる予定。
葛飾には一年に一度の個展で訪れる。
その時もたくさんの葛飾人が石井さんの帰りを待っている。
その時まで、私たちも真面目にそれぞれができることに打ち込もう。

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真面目にやっているつもり。
一生懸命やっているつもり。
でも本当にできている?時に自分を疑う。
やっているはずの自分を信じてあげるのも自分。

石井さんが真面目になれる理由は、
自分の好きに素直に向き合っているからだと思った。
心がワクワクする方向を素直に捉え、その自分をまさに信じている。
信じられる裏側には、多大な努力が潜んでいることも忘れてはならない。
真面目に、信じて、努力を続けて。

当たり前の言葉を並べすぎなのかもしれない。
いや、それが続けられないから人は悩み、方向性に迷いを持つ。
改めて思った。
素直に、真面目に自分が信じることを続ければいいんだ。
それで、いいんだ。
そう、思えた。

石井さん、生きる上での大切なことを改めて教えてくださり、
そしてインタビューのお時間をいただきありがとうございました。
石井さんは、ガラス作家としてご活躍しながらも、
自然と「先生」としても生き方を教えてくださっています。
これからも屈託のない笑顔でパンティをはかせ続けてください。

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人生を堪能している石井さんの笑顔をどうぞご堪能ください。

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