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変化に気づく。

職人の想い。作り手の想い。
使い手の想い。
一つの江戸切子の作品には、多くの人の想いが宿る。

葛飾人。第9弾。
葛飾で過ごす人"葛飾人"に想いを聴き、noteに書き溜めていく。
一人一人の想いが混じり合い、町はできていて、
変わるところ、変わらないところが交差しながら今日も時が紡がれていく。
その日々をnoteに綴っていく。

葛飾区の伝統工芸、江戸切子をつくる清水硝子
繊細な作品を作り出す職人は、現在5名。
70代、60代、40代、30代が2名。多世代にわたる。

物心ついた時には、江戸切子が身近なところにあった。
長男として、稼業を守る、清水祐一郎さん。

一つの作品を作り上げるために、
つくる人の想い、職人の想い、使う人の想い、
全ての関わる人の「意図を汲み取ること」を大切にしている。
どうしたら、みんなの想いを叶えられるだろうか、と。

繊細な光を通す、ガラス工芸、江戸切子。
創り続ける会社は東京周辺で50社。
それぞれの会社がそれぞれのポリシーを持って、伝統を守っている。

様々な人が関われば、それぞれの想いが叶うか叶わないか...
ものづくりをする上で、グレーな部分が現れる。
そのバランスを保ち、果たすための道筋をつけるのが清水さんの役割だ。

いろんな立場の人の気持ちを理解するためには、
細かい「変化」にアンテナを貼る。
それは、
人の心の変化。
街並みの変化。
世の中の流行りの変化。
小さな変化に敏感になり、ストックしておく。
そうすれば、いざ、ものづくりの中で、意見が飛び交うと、
その人の意図するところは「どんな変化から生まれたのか」と、
引き出しにためておいた「変化」を元に次の一手へとつながる。

今の夢は、
・清水硝子が続くこと。
・若い子たちの個性も活かせるものづくりに挑むこと。

職人を育て、個性を引き出し、その個性を活かせる作品を
どう生み出していくのか?
つくり手、使い手の「変化」に着目しながら、
また難しさに頭を悩ませながら、今日も一つの江戸切子と向き合う。

言葉を大切に選びながらお話をされる清水さんからは、
誠実さ・まっすぐさが滲み出ている。
人が意図するところを深く読み取り、
また新しい清水硝子の江戸切子が生まれることが
楽しみでならない。
どんな職人の個性が滲み出る作品が生まれるのだろうか。

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深く考えるからこそ悩むことも多い。
反省を繰り返しながら日々もがきながら、次の作品のことを考える。
悩むのは、一緒につくる人の想いを誰よりも繊細に感じ取るから。
優しさとそれはできない、と言い切る強さ。
両方を兼ね備える清水さんの模索は続き、
その模索の先に生まれる作品をこれからも見たいと強く感じる、
取材となりました。

清水さん、ありがとうございました。

清水さんがご登場の「心のそなえチャンネル vol.44」配信中!
強さを備えつつも優しさ溢れるお話をどうぞご堪能ください。


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