下里1

郵便局から地域を盛り上げよう。下里郵便局、幸田局長にお話をお聞きしました。

6月15日は、下里郵便局で地域物産展が行われました!


[地域の方が、野菜を販売されています。]


こちらの物産展は、5年間から2ヶ月に1回、年金の支給日に合わせて行われています。

9時からのオープンですが、9時にお伺いした際には、野菜が品薄になっており、皆さん物産展を楽しみにしておられることが伺えました。



毎回、50〜100名ほどのお客さんが訪れるそう。

出店をされているのは、3〜4店で、お野菜を販売されている地域の方、福祉施設からや善防園さんから、また今回は参加されていませんでしたが、法華口駅の駅舎工房モンファボリさんの出店があります。

日にちは、広報などの回覧と共に配布をされており、私もそのチラシを見て訪れました。


5年前、当時の区長さんが、年金の日に物産展をしないかと提案され、下里郵便局に話を持ちかけられたそう。

時を同じくして、下里郵便局内の施策で、郵便局から地域を盛り上げようという話があり、区長さんからの申し出を承諾されました。

そして、余った資源を使って地域の方に喜んでもらおう、と配達業務をしていた際に使用していた場所を提供。


[店舗の横の、今は使っていない場所で行われています。]


そんなお話をお聞かせくださったのは、下里郵便局の局長をされている、幸田さんです。

[下里郵便局の幸田局長。]


幸田さんは、加西市の出身で、現在も加西市にお住まいとのこと。

昨年度までは、北条高校のPTA会長をされていたそうで、地域活動にも積極的に参加されています。


また、下里郵便局内では、地域物産展の他に、お客様ルームを解放して、地域の方が公民館活動などで作られた絵を展示する、絵画展などを行われているそうです。


そんな幸田さんに、加西市の魅力をお尋ねしました。

すると、「おいしい野菜が年がら年中取れるところ」とのお答えが。

加西市は、農業大国と言われるほど農業が盛んで、兵庫県立播磨農業高校があったり、神戸大学農学部の農園があったりします。


そして、続けて、「農業をしたい若い人が、もっと住んでくれればいいのになあ。」とおっしゃっていました。

確かに、播磨農業高校生の就職先として、加西市内で就農するという人は少ないという話を聞いたことがあります。

せっかく農業がしたいと思い、加西の地に学びに来ても、農業大国と言われる加西市内には就農するところがない。

私にはまだ、解決方法は思いつきませんが、とても、もったいないことなのではと感じました。


また、下里郵便局の地域活動として、これから、学生に向けた絵手紙教室をしたいと話されます。


今の時代、手紙を使わずとも、メールや電話などの、便利な手段がたくさんあります。

しかし、時間と手間のかかる手紙だからこそ、伝わることがあるのではと、私は感じています。

そのような思いを持って、子どもたちに向けて絵手紙教室を行い、もっと郵便局を身近に感じてもらって、利用者につなげていきたいとおっしゃっていました。


地域を活性化させるとともに、郵便局を身近に感じてもらい、利用者を増やすことができれば、一石二鳥以上の課題を解決できる取り組みだと思います。


郵便局から地域を盛り上げようと活動をされている郵便局は、加西市内では下里郵便局だけだそう。


余っている資源を使って、地域の方に喜んでもらえないか、というアイディアを実行し、5年間も継続されている、とても素晴らしい郵便局です。

郵便局の役割を超えた活動ができるのは、きっと幸田局長の柔軟なアイディアがあってこそ、なせることなのではと感じました。


お忙しいところお話をお聞かせいただいた幸田局長、本当にありがとうございました!



下里郵便局グーグルマップ:https://goo.gl/maps/Rnxnp



平成27年6月18日 地域おこし協力隊 立花莉絵子







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