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地震が起こりやすい地域とは?③~東南海~九州エリア編~

東南海~九州で地震が起こりやすいエリアは?

東日本と比べ西日本は全体的に地震の発生が少ないとされています。しかし、過去には阪神淡路大震災や熊本地震と言った大きな直下型地震も発生しており、安心はできません。

また、以前から「南海トラフ地震」が近いうちに発生すると危惧されています。

【南海トラフとは
駿河湾から遠州灘、熊野灘、紀伊半島の南側の海域及び土佐湾を経て日向灘沖までの区域を言います。

つまり、この地震が起こると、関東から九州の特に太平洋側の地域で大きな被害が出る可能性があります。

東南海~九州で過去に起こった大きな地震

【南海地震】
1946年に起こった紀伊半島沖の南海トラフを震源とするM8.0、最大震度6の地震です。建物の全壊数は11,591棟、死者・行方不明者数は1,330名でした。他の年代の南海地震と比べると被害規模は小さかったとされていますが、中部以西の日本各地に被害が出ました。津波は静岡から九州にかけて来襲し、高知県・三重県・徳島県の沿岸で4~6mを観測しています。
【兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)】
1995年に発生した淡路島北部を震源とするM7.3の地震です。神戸市の一部の地域等で震度7を観測し、神戸市や淡路島などを中心に甚大な被害が出ました。建物の全壊数は約105,000棟、死者・行方不明者数は6,437名でした。発生時間が早朝だったため多くの人が就寝中で、死亡者の8割近くが家屋の倒壊などによる圧死で亡くなっています。
【熊本地震】
2016年に熊本地方を震源地として発生したM7.3の地震です。この地震の最大の特徴は3日間で震度6以上の地震が7回も発生し、そのうち最大震度7の地震は2回もありました。建物の全壊数は8,668棟、死者数は50名(行方不明なし)でした。しかし、短期間に大きい地震が頻発し、避難生活のストレスや持病の悪化などによる震災関連死が相次ぎました。

東南海・九州で今後想定される地震は?


【南海トラフ巨大地震】
2012年の内閣府の発表によると、東海・東南海・南海地震が連動して発生した場合、M9.1の超巨大地震になると想定されています。南海トラフ地震は約100~150年間隔で発生しており、30年以内に起こる確率は70%~80%と極めて高いです。

地震が発生した場合、震度7となる地域は10県にも及び、広い範囲で震度6弱以上の揺れが起こるとされています。建物の全壊数は238万棟、死者は32万人の予想です。

また、大規模な津波が発生し、関東から九州にかけての太平洋側の地域で10m以上の津波が想定され、最大34mの津波が観測されると予想されています。

さらに、最近の研究ではこれらの震源域が伸びて、日向灘まで伸びる可能性が指摘されています。その場合、4大地震が同時発生する可能性があるということです。南海トラフ超巨大地震に含まれるそれぞれの地震の詳細は以下の通りです。

【東海地震】
駿河トラフを震源とする地震で、M8.0程度の地震が30年以内に発生する確率は88%と想定されています。前回の南海地震の際には駿河トラフ沿いの岩盤だけ滑らず、150年以上動いていません。
【東南海地震】
南海トラフ沿いの遠州灘西部から紀伊半島南端までの海域を震源とする地震で、M8.1前後の地震が30年以内に発生する確率は70~80%と想定されています。想定震源域が陸に近いため、揺れが収まる前に津波に襲われる可能性があります。
【南海地震】
紀伊半島沖から四国沖にかけての南海トラフ沿いを震源とする地震で、M8.4前後の地震が30年以内に発生する確率は60%程度と想定されています。東海及び東南海地震と連動して発生する可能性が高いと考えられています。
【日向灘地震】
宮城県および大分県の沖合にあたる海域を震源とする地震で、M7.1程度の地震が30年以内に発生する確率は70~80%と想定されています。

東南海~九州の一戸建ては火災保険・地震保険で備えよう

東南海~九州エリアは他のエリアと比べ地震は多くありませんが、過去には大きな地震も経験しており、南海トラフ地震という超巨大地震が起こる可能性があります。

地震や津波、火災から大切な我が家を守るため、今のうちに火災保険・地震保険の契約を確認しておきましょう。

また、これまでの地震で自宅にダメージがある場合でも、保険で対応できることがありますので、合わせて確認しましょう。

参考:こんなこともいけるの?という作業の例

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