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2019年台風15号で被害にあった場合は火災保険で修繕可能か?屋根や窓だけでなく外壁など小さなことでも適用される場合もあり

2019年9月の台風15号は「令和元年房総半島台風」とも呼ばれる大きな被害をもたらした台風です。千葉県を中心として停電や断水などで避難生活も余儀なくされた台風でしたが、その爪痕もまだ残っている状況です。

被害を受けてしまった人は損害保険金を受け取ることができるのかが知りたいでしょう。火災保険を使って修繕できるのか、修繕するときのポイントは何かを知っておきましょう。

2019年の台風15号の被害は甚大

台風

2019年の台風15号は、引き続いて到来した台風19号とともに日本に大きな被害をもたらしました。台風19号も「令和元年東日本台風」と呼ばれ、房総半島を中心として猛威を振るった令和元年房総半島台風とは異なり、さらに広い地域に甚大な被害を出しました。

台風15号では死者も東京都と千葉県で9名も出てしまい、強風によって重軽傷を負った人も少なくありません。建物の被害も大きく、被害を受けた住宅は9万以上にも上っています。

千葉県では家屋が全壊してしまったケースも400件以上あるなど、生活の再建を余儀なくされる災害となりました。災害支援も滞って復興には時間がかかってしまい、今もなお家屋の修繕をしているケースが目立っています。

火災保険を適用して修繕可能

台風15号により被害を受けた際には、火災保険に加入していれば保険金を請求できます。加入している火災保険の補償範囲や補償内容によってどのような修繕について保険を適用できるかが異なるので注意しましょう。

2019年の台風15号では、暴風による影響で家屋が倒壊したケースもあれば、増水によって全棟が浸水を起こした事例もあります。台風による被害では風災と水災の保険に加入していればほとんどの修繕が対象になりますが、もしどちらかを外してしまっていたなら補償されない部分が出てくる可能性があります。

火災保険を適用できるかどうかは、最終的には保険会社と現場調査員による判断になります。そのため、修繕するときには本当に火災保険を適用できるかを一つずつチェックする必要があります。しかし、台風によって受けた損害だとわかるものなら屋根が剥がれても、窓が割れても、外壁塗装が剥げても火災保険を使って修繕することができるので有効活用しましょう。

修繕前にやるべきこと

修繕

火災保険を使って直したいときにはやっておくべきことがあります。まず、急を要するところ以外は事前に火災保険の申請をしてから修繕しましょう。申請してみたけれど認められなかったというケースもあるからです。

また、修繕をする前の方が現地調査員の調査のときにも状況がはっきりとわかるため、何が原因で生じた被害なのかを正しく判断してくれます。修繕済みになってしまうと修繕前の被害状況を正確に把握できないので、因果関係がわからずに火災保険の条件に該当するかどうかを判断しかねてしまう場合があります。

急を要する修繕箇所は隅々まで写真を撮っておくのが重要です。

状況証拠がないと火災保険を適用するのは困難になります。素人が撮影した写真では重要箇所が撮影されていなくて原因が何だったのかを判断するのが難しいこともあるため、色々な角度から撮影しておいて専門家が見たときに必要な情報を取得できるようにするのが大切なのです。

心配なら予め専門家に依頼してどこをどのように撮影しておくべきかを教えてもらいましょう。

検査も受けておくと良い

大きな風水害に遭ったときには目に見えないところに被害を受けていることもよくあります。自分の目で判断して修繕すべきところを選んでしまうと見落としがあるかもしれません。建物検査を受けてどこか見えないところに不具合が生じていないかを確認しておくとなお良いでしょう。

台風15号のような暴風と豪雨を受けると建物は必ず劣化します。今は気づいていないかもしれませんが、実は屋根が傷んでわずかな雨漏りをしているかもしれません。数年後になってだんだんと水が染み出してきて、天井が傷んでいるのに気付いて発覚することもあるでしょう。

また、浸水の被害に遭った家庭が多いことも考えると、実は床下に浸水していて腐食が進んでいるかもしれません。

外壁も少し傷がついただけだから大丈夫だろうと思い込んでいたら、実は見づらいところに亀裂が入っていて次の台風で壁から浸水が起こるといった可能性もあります。

検査を受ければこのような見えない部分の被害もよくわかります。火災保険を適用して修繕すれば、今後ずっと安心して生活できる住まいになるでしょう。

参照:外壁塗装の調査を行うサイトの例

まとめ

2019年の台風15号による被害は続いてやってきた台風19号の影響もあって悲惨なものになりました。

しかし、火災保険を適用すれば様々な損傷の修繕が可能です

風水害による影響を受けると家屋は見えないところまで傷んでしまうことがよくあります。火災保険を使って修繕しようと考えたときには、検査も受けて隅々まで問題点を改善するようにしましょう。

台風15号の影響で生じた損害だとわかれば小さなことでも適用されるので、気になったところは一通り保険会社に申請してみるのが大切です。

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