【震災時】電話が繋がらないのはなぜ!?知っててソンのない理由と対策とは?
震災発生時、安否確認のために電話を使おうとしたら電話が繋がらなかった!という経験をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
震災時は電話が一般的につながりにくくなります。それはなぜなのでしょうか。ここでは知ってて損のない雑学的なテイストで、震災時に電話が繋がらない理由をご紹介します。
震災時に電話が繋がらない理由1:回線パンクレベル1(単なる回線パンク)
例えばニュースで速報されるレベルの大きな地震が発生したとき、全国各地から安否確認の電話が被災地に向けて相次ぎます。
普段は意識する必要もないレベルなのですが、それぞれの地域や基地局ではトラフィックに上限があります。
※トラフィック:
通信量のこと。流しそうめんで言うと、竹筒の広さ。筒に対して大量のそうめんが流れると詰まるのと一緒。
簡単に言うと「一度に処理できる電話の接続回線数」があらかじめ決まっているイメージです。
そのため、安否確認の電話が全国各地から相次ぐと、この上限数がオーバーしてしまい、回線パンク状態になるのです。
とはいえ、このレベルの段階では単純に通信の量が増えているだけなので、何度かかけ直すと繋がったりします。
また、地震発生から1時間程度経つと安否確認の電話も落ち着き、問題なく回線が復旧するケースがほとんどです。
震災時に電話が繋がらない理由1:回線パンクレベル2(通信規制の実施)
大きな災害が発生した時に被災地に電話をかけると、
「おかけになった地域はネットワーク設備が故障している」
「おかけになった地域は現在、通信が繋がりづらい状態」
などのガイダンスが流れて電話がつながらないことがあります。
この場合は通信インフラ設備を保護するために、通信各社が一度に発着信できる電話の回線数を絞っていると思ってください。
NHKニュースなどでも、当該地域では現在電話が繋がりにくい状況である、などアナウンスが入るケースがほとんどです。
ちなみに近年は、電話が繋がらず通信規制がかかっている状態でも、インターネット接続は問題なく動作するケースが目立ちます。電話よりもインターネット回線を使ったIP電話やアプリでの無料通話だと接続できるケースもあるのでお試しください。
他方、通信規制を実施しているということは、優先的につながる回線も存在するということになります。例えば公共施設・病院等に設置されている電話・公衆電話は通信が比較的繋がりやすいように調整されていることがあります。
震災時に電話が繋がらない理由3:基地局がダウンしている
主に地震災害で目立つケースですが、基地局が被災し、電波がダウンしてしまうことがあります。
この場合、電話もインターネットも繋がらなくなります。
ほとんどのケースでは予備電源・非常電源がありますので基地局がダウンすることはそうそうありませんが、例外もあります。
例)2018年 北海道胆振東部地震
北海道胆振東部地震では北海道全域でのブラックアウト・全地域停電がありました。この時は基地局の非常電源も停電復旧までに枯渇してしまい、最終的には停電復旧までの間、インターネット接続もできなくなりました。
この場合は電話・ネット両方が使えなくなりますので、完全な通信遮断となります。
【震災時・発災時】電話が繋がらない時の対処法
対処法としては、以下のようなものがあります。
・インターネット回線を使った電話・IP電話を使用する
・LINEを使う
・メールを使う
震災時や発災時は安否確認が必要なタイミングでは電話がつながらないと、大変困ります。特に被災地にいる場合は電話がつながらないと、その後の安全確保にも大きな影響を及ぼすでしょう。
例えばLINE同士であれば無料通話はインターネット回線を使って行いますので、問題なく繋がるケースも多く見られます。
しかし、スマートフォンから固定電話に電話をかけたい場合は、IP回線を通して電話をかける必要があります。
この時、できることとしては「050アプリ」などを使用してインターネット回線から電話をかけられるようにすることなどが挙げられます。ご家族などが固定電話しか持っていない場合などは、050アプリを事前に入れておくというのも一つの防災方法となりそうです。
まとめ
震災時に電話が繋がらない理由は、大きく分けて以下の三つです。
1.回線がパンクしている
2.回線がパンクしすぎて通信各社が規制をかけている
3.通信設備そのものがダウンしている
対処法としてはLINEなどのアプリを使うか、050アプリなどのIP電話のアプリを持っておくことが挙げられます。
その他、本当の緊急時には公衆電話や回線がパンクしてる時でも優先的に繋がる電話を使用することが重要です。
参考:相談を受け付けているサイトの例
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