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王様は魔法使い✨#22〜スピカン王編 Ⅱ

王様は家臣とともに
東の国へとやってきた

王様の暮らす国とは違い
きらびやか✨


夜の明るさを
眩しく感じながら
スピカン王のもとへと向かった


「はじめまして
今日はよろしくお願いします」


「何のご相談かな」


「しばらく国の様子を知りたくて
町娘の姿で暮らしていましたが、
王様に戻りたいのです。

戻る方法を知っていたのですが、
ここのクリスタルが汚れてしまって機能しないようで💦」


「う〜ん女の装いをしているが確かに中身はおっさんだな。
クリスタルも汚れている」


「クリスタルが見えますか?」


「僕は見えるよ。大丈夫だ。
時間はかかるがクリスタルを
磨き直して王様に戻ったらいい」


スピカン王の目を見ていると
昔々はるか昔も
同じ相談をしたような
不思議な気持ちだった

「まずはそうだな
どうして町娘になっていたのか
教えて欲しい」


「ずっと城から国のものたちの
幸せを願っていたが、

もっと近くで皆が
どのような暮らしをしているか
知りたかったし、

地上の生活を体験してみたかった。」


それでどうだった?

「周りのものたちは
皆親切で誰かのためにと
働いていたよ。わたしも働いてみた。」


「王様なのに働いてみたの?
それでどうだった?」


「最初はなかなか慣れずに
というか、何を喋っているか
わからなかったよ。」


「ハハハッそうだろ。
王様は本音の声しか聞こえない。
頭で作って話しているものの
音は取りづらいからな」


「あっ!でもわたしも慣れるために
偽ってしまった」


「そうだな。それが積み重なった感じだ。」


「他には?」


「役割があって。それをこなすなが
難しかったな。とくにお母さん役と妻の役」


「しかたないだろう。中身は王様、しかもおっさんなんだから」


「それを無理にしようとするから
ネバネバ菌におかされる」


「そうかわたしも知らぬうちに
ネバネバ菌に侵されていたんだ」


スピカン王と話をしていると
どんどん心が軽くなってきた✨


「今日のところはこれで
おしまい。次回の予約をして行ってくれ。それと名はなんという?」


「セブンだ」


「えっウルトラマンの?」


「まぁそんなとこだ」


「実は俺も7を使ってる。
スリーセブン777」


「では7が揃ったな✨」


王様は7月生まれなので
「7」が好きだった

しかし
ここでウルトラマンセブンとは
スピカン王は同年代なのか…


家臣が近寄り
「王様、少し周りが明るく
なったような気がします。」


「そうか!!クリスタルの汚れが
少し落ちたのかもな。」


次回が楽しみな王様でした✨


雲の上はいつも青空✨

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