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躍進!雨!

関西も梅雨に入り、京都も雨の日が増えてきた。鴨川は増水し、出歩く人も僅かに減っている。
雨と聞いてどんなイメージの単語を思い出すだろう。憂鬱・暗澹・湿っぽい…などのマイナスイメージか。はたまた、楽しい・愉悦・ハーモニー…などのプラスイメージか。

私は雨に「憂鬱」と同時に「躍進」を感じる。躍進を感じるとは微妙に日本語としておかしい気もするが、細かいことはどうでもいい。


雨の日こそ何キロもの長距離を自らの足で歩き、知らない街へと繰り出したくなるのだ。
知らない街の小さいスーパーマーケット、知らない選挙ポスター、知らない誰かのゴミ袋、その全てが雨という小さい暗黒によって覆われ、普段なら余所者である私までも知らない街の一部に「同化」した気分になれる。
自分も「同化」した街は居心地が良い。

白みがかったビニール傘の隙間から覗く街並みは格別である。

私にとって雨は負担であり、必須なのである。受けすぎると根が腐り、茎が折れ、防ぎすぎると成長出来なくなる。
これからも、愛憎諸共に雨の中を躍進し続ける。

水も滴る良い傘


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