1/19 ゆくえ

明日面接だ。ほんとにこれでいいのだろうか。
俺はなにがしたいんだろうか。わからない。
自分のことがわからない。
同い年や年下でめっちゃすごい人なんて沢山いる。
比べるなんて無粋なんてことはわかってる。
だけど比べてしまうよ現実。
現実見て勘弁してくれなんて思うよ切実に。
なんで生きてんだなんて疑問は一生解決しない。
なにがしたいかなんて疑問も同じだと思う。
多分一生解決しないんだ。

君が似合わないと言った黒髪に染めた。
結構黒髪気に入ってるよ。
最近君がよく夢で僕を苦しめる。やめてよ。
まともな眠りなんてなかなかできない。
不安で悪夢を見て泣いてしまった僕を君は
優しくハグしてくれたね。
今は悪夢を見てもなにも起こらない。
絶望だけだよ。救われない。

君との出来事が最近よく思い出す。
だけど顔と声だけが思い出せないんだ。
大丈夫とハグをしてくれた日のことを。
バイト先で失敗して落ち込んでるときに手を
引いてくれたことを。
よく手作りのお菓子をくれたことを。

全部全部覚えてるんだよ。
ねえ、確かにあの頃は存在してたよね？
あれは俺の妄想なんかじゃないよね？
過去が過去ではなくなっていく。
消えてしまう。亡くなってしまうのか。
あの頃の僕らは消えてしまうのかな

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(1/19 ゆくえ　jugemより)