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褒めるひと褒められるひと

【褒めるひと褒められるひと】

▶︎夜ドラ


夜ドラが始まってから私的に最後まで見続けることのできた作品がなくてちょっと合わない枠かもと思っていた。
(藤子・F・不二雄短編ドラマは見た。)
そういう経緯があった枠なのでほとんど期待せず、とりあえず録画し、とりあえず数話見て面白くなければ見ないでおこうという軽い気持ちで見たのだけどとっても好みな作品。

終始優しくて、素敵な気持ちにしかならない物語で、ほっこり温かく心を包んでくれてなんだか助けられ支えれたと言っても過言ではないくらいの作品。
たまたまとても嫌なことがあって、それが癒し効果を倍感じる要因となって好き度も倍増した気がするけれど、本当に本当に大好きだ。


あんな素敵で優しい会社は現実にはなかなか存在しないとわかっていながらも、あの会社の総務部で縁の下の力持ちの一員になりたいと願ってしまう。素敵な人たちに囲まれて働ける市川さん(森川葵)が羨ましいぞー!
坂東さん(川崎鷹也)は言うまでもなくちょっと独特な表現と優しい声と口調が最高に心をあたたかくしてくれるのだけど、部長(正名僕蔵)もとってもとっても優しくて包容力があって、小佐川さん(野呂佳代)は厳しい中の優しさとお茶目さが頼りになるし共に働きたいと思う圧倒的姉御で、中村くん(葉山奨之)はお調子者の弟に見えて実はみんなのことを見守っている器があるところとか…総務部みんな人が良すぎる。一緒に働きたすぎる。


褒められたいとか思ってもいなかったし、それどころか褒められずに働くのは社会人になった時点で当たり前で働くこと以外にも生きること全般が大人になった時点で自分でうまくやって当たり前で出来なかったら社会のはみ出し者、出来損ないみたいに扱われるのが当たり前だと思い込んでいたから、いくつになってもどんな肩書きができても褒められていいし、素敵なことをしたり物事を上手に扱えたときは褒められて当然だよなと考え方がちょっと柔軟になった気がする。

日本は良くも悪くも見ず知らずの人に声を掛けたり、知っている人にさえも感情を言葉で伝えたりすることが少ないから勇気がいるけど、例えばアメリカに行けば、おしゃれな人には素敵な洋服だねって声を掛けるのが当たり前だったりするし、良い言葉を直接伝えられる人になりたい。
変な人だと思われない程度に。


途中で挟まれているコミカルなシーンも本当に和やかな気持ちになって、森川葵のかわいさもあるけど本当に癒しだった。

永遠に見れそうな幸せ物語だった。
配役も完璧。

続編みたいな〜。

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