ライトノベル「シャインポスト(1)」の取材と「白い砂のアクアトープ」で、労働について考えてみた
アニメ化、KONAMIさんからゲーム化も決定してる小説「シャインポスト(1)」のインタビューしました!
【コラム】2022年アニメ放映のアイドルプロジェクト「シャインポスト(1)」&「俺を好きなのはお前だけかよ(17)」完結記念インタビュー!
庵野秀明監督のNHKの密着を、エアロバイクを漕ぎながら見てたんですが、そこで庵野監督がこんなことを言っていた
「人間、一番いい仕事をするのは35歳。人生で一番良い仕事をするんだったら、ちゃんとしたものをそこでやろうと」
駱駝先生も三十代半ばで(ニコニコチャンネルで発言してる)、ちょうど今が脂の乗り切った時期。
彼は、会う度にエネルギッシュで前向きで眩しいのだ。
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翻って自分の35歳近辺はどうだったかというと、かーずSPが8年目。
Flash大全という本を出してからも、細々と副業のライターを続けていて
同人活動を頑張ってた時期で、ニコニコアニメチャンネルで桑谷夏子さんとラジオもやってたのがそのあたりらしい
表向きは華やかなように見えていたと思いますが、当時は寝不足が深刻で、本業の製麺業にも支障をきたし、ラジオのディレクターに詰められて毎週泣くほど辛かったけど、あれは肥やしになっていた……のかなあ。
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よく、「苦労しないと立派な大人にはなれない」と言われながら育てられてきた昭和後期の世代の僕。
でも冒頭のように、楽しみながら仕事してる駱駝先生のようなタイプの方が、伸びてる人が圧倒的に多いんですよね。
というか、辛い思いしてる人にパフォーマンスも伸びしろもあったもんじゃない。
あれ、ウソじゃん!
と、昭和時代の常識に、騙された気分である。
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ところで、去年放映されていたP.A.WORKSのお仕事アニメ『白い砂のアクアトープ』が最高に素晴らしく、そこで出てくるお仕事論にも、僕に課題を投げかけてきた。
ネタバレ避けて一行で言うと、
主人公の海咲野くくるが同じ局面にぶつかる。生き物の飼育がしたいのに、別の仕事を延々と押しつけられてめげるのだ。
せ、生協時代の俺~~~~!!
とめちゃくちゃ共感しながら観てました。まあ僕は1年間で辞めましたが。
くくるの友人の夏凜っていう観光協会のお姉さんが、
「好きな仕事を続けるためなら、くっついてくる嫌なことも続けられる」という趣旨のことをポロッと言う。
くくるも「飼育はしんどいことも多いけど、でも楽しい」的なことを、別の場面で言っていた(観たばかりのアニメなのに、どっちもすでに、おぼろげになっているのが、脳みそがポンコツ過ぎて辛い)
これはわからんでもない。Blog更新の中でも新着CGの紹介記事は、コピペの連続で指が痛いし面倒。だけど扱っているのは僕が好きなイラストだから、そこに楽しさがあって、頑張れる。
そういうことなんだろうか。
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「好きなことだけで生きていく」ホリエモン的思考を突き詰めても、そこに付随する面倒な雑務や、苦手分野、辛いことはゼロにはできないんだろうとは思う。
生協を辞めて、ヤマト運輸でバイトしたり製麺業で働いてて感じた労働哲学
・仕事内容よりも、人間関係が良い環境なら精神は安定するし、続けられる
・仕事の裁量権が大きいほど、どんな労働でも楽しくなる(上司にあれこれ指示されるのではなく、自分の考えで手順を決められる方がモチベが上がる)
・やりたいことよりも、自分が嫌なことをやらないことを優先させる(僕はあがり症なので、接客商売はしない、とか)
まあこのあたりは大事だったなーと。仕事ってなんだろう、働くってなんだろう、この疑問はずっと死ぬまで答えが出ない気がする。