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益田大会出場記 #1~暇さえあれば~

皆さまこんにちは。
ご覧いただきありがとうございます。
かるたびと と申します。
関東在住の大学3年生で、大学では競技かるたを嗜んでいます。大会に出場すべく、あるいはただの電車好きが高じて、日本全国様々に旅に出ています。

今回は【益田大会出場記 #1】、8月上旬に島根・益田市で行われた大会の出場記の第1弾。京都に辿り着いてから、1日目の終わりまでをお届けします。


前回【益田大会出場記 #0】はこちらから。旅のあらすじ&京都まで、です。



ひたすら、西へ

あまりに速い"普通電車"

京都駅滞在は30分弱。またすぐ来ます

さてさて、前回の終わりは京都駅の空中径路で冷や汗をかいたところでした。
いつ来ても美味しそうな駅ビルのラーメン小路を横目に、再び改札口に降りてきて、ここからはしばらく在来線にて移動開始です。

京都線 新快速 播州赤穂行き
16:15 京都→播州赤穂 18:23
途中下車③ 播州赤穂

京都からは京都線に乗り換え、在来線最速の"普通電車"、新快速で西へと向かっていきます。新快速なのに普通とはなんだ!という点ですが、まあ要は特急券など必要なく、乗車券だけで乗れるということです。それなのに、京都↔大阪がものの30分ですからね。速すぎます。

行先は「播州赤穂」。ばんしゅうあこう、と読みます。なんとなく字面だけ見たことあるなあ、という人も多いのでは。15分に1本の間隔で運転される新快速のうち、京都から西(大阪・神戸方面)に向かうものの行先は、多くが姫路。この播州赤穂は、姫路のさらに先、相生(あいおい)から赤穂線に入っていった先にある駅で、主に午後4時くらいになるとこの行先を見かけるようになります。

ちなみに、そもそも京都線という路線は正式には存在しておらず、愛称としてそう呼ばれているだけです。正式名称は東海道本線。神奈川県・川崎や横浜あたりを疾走している緑/オレンジ色のラインが入った車両でおなじみの、あの路線です。
正式な東海道本線は、東京~神戸を結ぶ路線。とてつもない距離ですね。

道中の大阪駅。関西ではおなじみのロープ式ホームドア

さて、この写真にある発車案内板を拡大してよーく見ると、「JR神戸線」の文字が見えます。これも、先ほどの京都線と同じく路線の愛称。
京都線は京都~大阪(東海道本線)の、神戸線は大阪~神戸(東海道本線)および神戸~姫路(山陽本線)の愛称になっているのです。

運よく大阪で座れましたが、電車はずっとなかなかの混雑。写真の1枚も満足に撮れず…三ノ宮・神戸・明石と大都市を過ぎていくうちに、少しずつ人は減っていきました。

12両の新快速はうち4両が姫路で切り離され、8両となって山陽本線を進みます。赤穂線の起点駅である相生から分岐して3駅、定刻通りに播州赤穂に到着。

立派。かつては近畿の駅100選にも選出
駅前のロータリーもなかなかです。
こういう所に住んでみるのもいいかもなあ
らしい。

播州赤穂、物静かな駅でしたが、なんとなく荘厳というか、立派な駅だなあという感想が出てきましたね。そうそう立ち寄るような場所ではないわけですが、こういう駅は個人的には非常に好みです。
ここで実は今後の旅の鍵になる「あるもの」を購入したのですが…それはまたの機会に。

時刻表右側、岡山方面に引き続き向かっていく

乗り継ぎまでしばらく時間があったので、時刻表を拝見。
私が乗ってきた18:23着の新快速は、折り返しでなんと18:29発の新快速・野洲(滋賀県)行きに!…そもそも、私の乗っていた新快速も、野洲始発の播州赤穂行き。こやつ、京都・大阪をまたいでこの短時間で往復するらしいです。ただものではない。

朝夕の時間になると本数が増え、超長距離を走る新快速も発着する相生・姫路方面に対し、これから向かう岡山方面はず~っと1時間に1本です。需要の差が割と如実に出ていますね。

中国地方への上陸

鮮やかな水色。次に来るのはいつなのか。
京都・阪神圏ではそうそうお目にかからない

赤穂線 普通 備中高梁行き
18:58 播州赤穂→岡山 20:09
途中下車④ 岡山

時刻表の見物も終え、時刻は間もなく19時。昼過ぎの新幹線から始まった旅ですが、1日目の終わりがついに見えてきました。
1日目の目的地は岡山。この乗車券で移動をするのは一旦ここまでです。
これでもかというほど黄色い電車に乗り、目的地を目指します。

最後のミッションは、周りが暗くなる中でとにかく寝過ごさないこと…。
行先の備中高梁(びっちゅうたかはし)は、岡山から山陽本線でさらに先、倉敷からさらにさらに伯備線に分岐した先の駅。やってしまえば本当にお話になりません。

播州赤穂の次の駅。幻の役満…?

が、さすがにさすがに。多少のウトウトこそあれども、なんとか寝過ごさない一心で無事に岡山に到着したのでした。

着いた時にはさすがにもう夜。

ところで、実は前回#0にて「本当はもう少し遅めの新幹線に乗るつもりだった」と書きました。その新幹線から乗り継いでいくと、岡山駅到着はなんと22:42の予定でしたが…
夜ご飯を探していたところ、何やら美味しそうなご当地グルメ&ラーメンの組み合わせがヒット。
岡山駅構内「さんすて岡山」にある「麺屋 匠」さんに目的地を決めたはいいものの、営業は22時まで。ということで…

とんこつラーメンと
ミニ(本当なのか?)デミカツ丼のセット。

かなり早めに到着し、無事に大満足夜ごはんにありつくことができました!多少お高くついた気もしましたが、ご当地の物も食べることができましたし、ご愛敬ということで。
ごちそうさまでした。

宿に真っ直ぐ行くなんて

いざ、宿へ…?

ということで、既に1日目の移動行程は終了。お腹もいっぱい、宿に…と言いたいのですが、いやいや、まだです(?)。
この日予約していた宿は実は岡山駅から歩くにはやや遠く、岡山駅近くから出ている路面電車に乗ってしばらく行った先にあるのです。



1泊目の宿は「ホテルキャビンスタイル」さん。エコノミールーム素泊まり、破格の2000円でした。お財布にかなり優しめ、ありがとうございます。

こちらのお宿の最寄り駅は、岡電清輝橋線の田町駅。まだ路面電車に乗る必要があります。

岡山電気軌道(岡電)の路線図。緑色の"S05"に向かいます

というわけで、この清輝橋線に乗ってフィニッシュ。と行きたいところなのですが、そういうわけにもいきません(いきます)。
出発前に運賃の一覧表があるHPを見ながら、ふとこんなものが気になってしまったのです。

岡山電気軌道HPより。目的地の場所を考えると…

どれが気になったのかと言えばそれはもちろん、記載のある「乗継券」とかいう物です。
岡電のダイヤは、岡山駅前↔東山と岡山駅前↔清輝橋の2種類のみで成り立っています。つまり、今回の目的地の田町駅に東山方面から行こうとすれば、途中の柳川駅で必ず乗り換えが必要になる。つまり、その「乗継券」とやらに確実にお目にかかれるわけです。こんなチャンスありません(???)。

電車を調べると、少し寄り道(笑)をしても終電で目的地に向かうことができそうです。そうとなれば、ここは一旦東山線に乗り込み、そちらから改めて田町駅に向かうことにしましょう。

急いでないから回れ

左側の清輝橋行きに乗れば、
真っ直ぐ宿に行くんですけどもね。

よく分からない決心と共に、いざ岡山駅前駅へ。JRの岡山駅を出て大きな横断歩道を渡ると、本当にすぐそこにありました。
写真左の路面電車の場所と別に、奥にもう1列人だかりが。これが東山行きの待機列みたいです。

きたきた。

岡山電気軌道東山線 普通 東山行き
20:52 岡山駅前→東山 21:09

というわけで、夜の岡山市内を走り抜けた路面電車は終点の東山駅へ。
この東山駅のすぐ近くに「おかでんミュージアム」があるらしく、それにちなんで路線図や乗換案内でも「東山・おかでんミュージアム駅」と表記されています。
この駅から出発する、チャギントン電車、なんてものもあるらしく。

こっちの駅名には「チャギントン」も含まれている。
…どれが正式名称なのだろう??
チャギントン CHUGGINGTON
主張がスゴい

終着駅を見物したところで、いよいよ折り返していきます(よくわからない文章)。

岡山電気軌道東山線 普通 岡山駅前行き
21:15 東山→柳川 21:24


折り返しの電車に乗って柳川駅で下車、現金で運賃を支払って「乗継券お願いします」。運転手さん、胸ポケットをまさぐる。「はいどぞ」。渡された乗継券が、コチラ!

!?

ちっっっっっっさ。え?
路上で待つんですよ、路面電車って。しかも10分くらいは普通に。
車の風で路面電車降りた瞬間に飛んでいくかと思いましたよ、ええ。
もちろんしまえばいいものの、どこに入れても無くすでしょ。。。コレを失くしたら料金が倍になるんですものね、こーわ。怖い怖い。

失くさないように、道路のど真ん中のホームで10分待ち。

岡山電気軌道清輝橋線 普通 清輝橋行き
21:33 柳川→田町 21:36

と、いろいろ騒ぎましたが、無事に終電に乗って田町駅に到着!(ダイヤ改正により現在は終電が早くなっています)
東京から始まった一日がようやく終了です。さすがにクタクタ、宿ではすぐに寝てしまいました。回り道はやはり面白いものです。

真っ直ぐ出発するなんて

翌朝、少し早めに起きての田町駅。

そこそこしっかり寝て、翌朝は8/5(土)。
そういえばこの旅は大会出場が目的でした、日曜日が大会ですから土曜のうちに現地に着かなくてはいけません。
というわけで、2日目の目的地は島根県・益田。かなり遠いですが、しっかり予定を立てて行きます。
まさか「真っ直ぐ出発するなんて」ことは、例のごとく無いのですが。


というわけで、今回の記事はここまでとさせていただきます。
2日目は在来線を一気に移動!ご興味を持っていただけた方はぜひフォロー等していただけると嬉しいです!
同趣味の方は、こちらからもぜひ記事拝見させていただければと思います。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。
またお次の機会に。


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