もう戻ることはできない
「よし、もうこれで大丈夫だ。」
この安堵感にいったい何度足元をすくわれてきたのだろう。
人生にはさまざまなフェーズが存在している。
そのフェーズが終わる度、私はしっかりと安堵感を覚えてきたと記憶している。
しかし、それは間違いだったと今の私は思う。
あまり、間違いとか失敗だったというようなことは思いたくない質だが、認めざるを得ない。
安堵感を覚えてしまった瞬間に、私はふかふかのベットに沈み込んだときのように気持ちが昇天してしまうのである。
そして、そこからはもう簡単には起き上がれない。
人生は、産声を上げた瞬間からもう立ち止まることは許されない。
とまでは思わないが、少なくとも高校・大学あたりからは、もうその呼吸が止むまでは歩き続けないといけない。
と、自分に言い聞かせる。
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