見出し画像

太陽が磨羯宮(山羊座)に入ったから土星守護神クロノスの神話を

2022年12月22日冬至
そしてここから太陽が磨羯宮つまり山羊座にはいります。

去年までは星座の物語をお話していましたが
今年は星座の守護星とその守護神についてお話しています。

良かったらおつきあいください。

まずは磨羯宮、山羊座生まれのみなさん
お誕生月おめでとうございます。
よい一年になりますようにお祈りしています。

守護星は土星 土星の守護神はクロノス

磨羯宮(山羊座)の守護星は土星です。
2022年12月22日現在
水瓶座21度におりますが
実は昔ははばひろく、水瓶座も土星の守護領域でした。
昔のままでなら本来の星座にいることにはなります。
今は勿論、水瓶座の守護星は天王星ですが。

今日もメインでは西洋占星術を用いるわたくしなので
ローマとギリシャ神話の方からお話しますが
この土星の守護神は
ローマ神話ではサトゥルヌス(サートゥルヌス)
英語ではサターン
ギリシャ神話に入るとクロノスと同一視されます。

クロノスは前回射手座についての回に
ゼウスのお話をしましたが
そのゼウスから倒されてしまったゼウスの父でしたが
ご記憶でしょうか。

ゼウスはじめ
自分の子どもたちを呑み込んでいた父クロノスですが、
というのも、自分がその父であるウラヌスをやっつけたから
「お前も子どもにやられるぞ」と言われ
それを恐れてのことでした。

まだの方は射手座のこちらを👇

そしてこのクロノス(サトゥルヌス)には
有名な絵画もあります。
その名も「我が子を食らうサトゥルヌス」
描いたのは、かのルーベンスです
以前、パリスの審判の絵も描いていますと
お話したことがありますが。
検索すると出てくると思いますので
ご興味ある方はみてください。

農耕の神 土との関連性の土星

さて戻しますとこのサトゥルヌスは
農耕の神でもあります。

そして実はサターン(Saturn)も同じですが
日本でも土星といってがついていますね。
ここも農耕を思わせます。

ただキリスト教などで悪魔と混同されるサタンと
このサトゥルヌスからかわったサターンは
本当は別物のようです。
悪魔と呼ばれるサタンのスペルはSatanですし

ただクロノスは、ゼウスに敗れて天界から地上へと落されて、
力を封じ込めるために
タルタロスと呼ばれる地の底の牢獄へと幽閉されてしまう、
というところで、冥界につながり
なんとなく地獄におちたサタン…悪魔…のような印象に
なったのかしらと、勝手に妄想しますけれど。

それはともかくとして、
ですから本来はまずは農耕の神なのです。

なぜそうなったかというと
天体を観測して名前を付けようとした昔の人たちが
色などから神様をあてたからだそうです。

例えば火星は赤いだから戦いの神マーズ
などと
決めていき
土星はくすんだ黄色の光だったそうです。
そこで土を連想したという説があります。

ちなみに有名なことですが
海王星はとても青い美しい星です。

創世記~ティターン族の神話

さてこのクロノスは
ティターン族という分類になります。

ゼウスをトップとするオリンポス12神の勢力から
支配された側になって敗れた一族
彼らより古い時代を支配した種族なのでしょう。

この古い神話の一族は本当にたのしくて
でもあまり詳しい物語が出ていないのですが
ヘシオドスの神統記には
その一族の他の神々の名前もでてきます。
ちなみにティターンは英語だと
タイタンと言います。
つまり巨人、大きな種族だったのでしょうね。

そしてゼウスたちより前の創世記
このはじまりはカオス(chaos)があり
そこからエレボスという幽冥(暗闇)がうまれます。
あの世の神です。
 
そして同時に、夜・ニュクスもうまれます。

さらにこの
エレボス (暗闇幽冥)とニュクス(夜)が結婚し、
アイテル (空) とヘメラ (昼) を産みます。
ちなみに、
ニュクスが妹と言われています。

アイテルは、神々のすみかである輝きに満ちた明るい上天
そしてへメラは、明るい昼なのですが
夜と暗闇から明るい光が生まれる
こういう所がとても面白いと、わたしは思うのです。

ただこの、ニュクス(夜)はひとりで
エリス (争い)や、モーモス(非難)やオイジュス(苦悩)など
いろいろ、やや人の中にあるちょっと辛めのものを生むのです。

そしてその中にはタナトス(死)などもありますが、
他にはヒュプノス(眠り)や、オネイロス(夢たち)
なども生まれるのです。

実は人の死も、ヒュプノスが与える最後の眠り
であると言われています。

また、ヒュプノスこれはヒプノセラピーなど
催眠療法を連想させる単語かもしれませんが
眠りを神格化したのがこのヒュピノスだそうです。

そして「夢たち」という訳になっている複数の夢ですが
オネイロスは眠りの間に、人の心を休ませるのだそうです。
更には神の意志を伝える者だったとか。
古代は夢から啓示をうけるという考え方は当たり前で
夢はとても大切なものだったようですね。

まあ夢の話になるとまたどんどん違う方にいくので
この夢の神オネイロスについては
また改めたいと思います。

音声での配信もよかったらお聞き下さい

山羊座と冥界の力

さて少しそれましたが
山羊座の守護星土星には
その守護神サトゥルヌスが地中深くに暮らすようになったように
地下の冥界とも通じているのかもしれません。

実際に、山羊座の直観力や通し力のようなものは
かなり強いと思います。
勿論山羊座に太陽があるというだけでなく
そこに月がある人なども含みますが。

社会性や組織、地位や名声というイメージを
持たれやすい山羊座ですが
実の所、これらを使っているからかと
思えなくもないと感じたりもします。

このセンスを現世の中でうまくつかう、
つまりふらふらと見えない世界に飛んでいくようなことはなくて
さすがに土とのつながりが常にありますから
社会の中で上手に生きている人が多いかもしれません。

土星のエネルギー

土星は太陽系の中では
木星に次いで2番目に大きな惑星です。
どっししりとして、冥界や闇夜をイメージしますが
実のところはこららの闇なくしては明るさもわからず
また、さっきお話したように
暗闇と夜が結婚して昼が生まれたのと同じことかもしれません。

それに明るいです!元気です!と走り続けていては
いつしか疲れ切ってしまうでしょう。

気づかなくてはいけない所があれば
足止めが必要になります。
止まったり、熟考するために必要なエネルギー
大きく成長するためには
この土星の力は不可欠な
のです。

そして最後に山羊座のはじまりの日は冬至です。
(大寒までがその範囲になります)

冬至は太陽の力が一番弱まる夜、
闇が強い日、そしてそんな季節、
しっかりやすんで眠って夢をみて
次に備えるのもいいですね。

でもその翌日からは少しずつですが
昼間の時間が長くなりはじめます。
それに合わせて、徐々に活動的になるのも
よいのかもしれません。

ということで今日は少し範囲が広がりましたが
磨羯宮の守護星土星
そしてその守護神サトゥルヌス
ギリシャ神和ではクロノス
そこからその種族ティターン族についてを
お話しました。

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

またご感想などあれば
お気軽におよせください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?