天秤座守護星金星からパリスの審判
明日9月23日朝10:04秋分、そしてここから太陽が天秤宮に入ります。
今日はその守護神アフロディーテと審判が関わる神話についてです。
まずは天秤座生まれの皆さんお誕生月おめでとうございます。
…と、音声配信で話した内容を文字にしていますが、
こちらのnoteに挙げるのがとても遅くなりました。
…が、神話は変わりませんのでよかったらおつきあいください。
去年までは各星座の傾向などをお話していましたが
もう一巡しましたので今年はそれにまつわるお話をしています。
昨年の天秤座についてのお話はこちらからどうぞ
天秤座の守護星は金星
それぞれの星座には守護星があり
それぞれに守護神がついています。
西洋占星術ではギリシャローマ神話からつながるので
今回は天秤宮、その守護星は金星です。
金星は天秤宮と牡牛座(占星術では正確には金牛宮)の
両方の守護星ですが、
その金星の神様といえばアフロディーテです。
このアフロディーテ、アプロディーテともいいますがは
とにかくエピソードが多い愛と美の女神なです。
が、神とはいえ愛情が多すぎるというか
愛欲と言っていいと思いますが
一応、既婚になる時代もあるのですが
その時にも愛人がいたりします。
ゼウスの女版傾向があるかもしれません。
ただ、このいろいろある恋愛話は
次回の蠍座の時に
丁度良いかなと思うものがありますので
その時にまわしおこうと思います。
不和の女神エリスの金のリンゴ
そこで今日はとっても有名でもありますが
天秤座といえば、司法、裁判をつかさどる星座でもあるので
絵画でも有名な「パリスの審判」のお話にします。
そうですあのルーベンスの絵
ルーベンスというと日本のこどもは
連想する別のお話があるとは思いますが
脱線はやめておこうと思います。
ただ、このルーベンスの絵を
見た事がないとか見た事はあるけど忘れたという方は
検索するとすぐ出てきますから
是非、見ていただきたいと思います。
この後お話するシーンが描かれています。
そして神話はどれも諸説ありですから
そんなつもりでおききいただければ幸いです
まず初めの場面は
テティスという海の神様の娘と新郎はペーレウス
この二人はアキレウスのご両親です。
そうですあのアキレス腱と名付けられた元になった
アキレウスのお母さんがティティス、お父さんがぺーレウス。
この二人の結婚を祝う宴席が舞台でした。
ここに神様がみんなお祝いのために招かましたが、
唯一、女神エリスだけ呼ばれていなかった、
眠れる森の美女のお話みたいですね、
というかこちらがこれを取り入れたのかもしれませんけど、
このエリスは不和の女神なのでした。
だから呼ばれなかったんでしょうね、結婚ですからね。
それに腹を立ててたエリスは
「最も美しいものへ」と彫り込んだ金のリンゴを
みんなが集っている広間に投げ込んだのでした。
そうしましたら
「あら、それは私よ」と取ろうとしたのは
ヘラ、アテナ、アフロディーテの三柱の女神たち。
音声でのお話はこちらから
さて、さっとリンゴに集まて来た、
この天界きっての美を競う三女神
おそらく、他の女神はとてもじゃないけれど
「私も!」とは出てこれない、なかなか強い面子です。
一応、ご紹介しておきますと
まずはヘラ=ゼウスの正妻
浮気相手やその子には容赦ない仕打ちをします。
でも美しいには美しかったそうです。勿論お話の中でですが。
続いてアテナ(アテーナ―)=知恵、芸術、工芸、戦略、戦い司る女神。
そして最後に言わずと知れた、
愛と性、豊穣の女神と言われるアフロディーテ。
いずれも美しき女神ですが
あまり美しくない争い方だったような気もしますが。
さて誰のものか、皆が固唾をのんだことでしょう。
そしてここははやり最高神ゼウスが決めなくてはいけません。
そこでゼウスは言いました
「ではこれはイリオス(トロイア)の王の息子で
山で羊飼いをしてるパリスに判定させよう」と言い放ちます。
実はこのパリスにも大きなストーリーがありますが
それはまた別の機会に…
いざパリスの元へ
さてそこで現れたのは、この前の乙女座でも出てきた
神々の伝令者でもあるヘルメスでした。
女神たちをパリスがいる山に引率?します。
しかしかわいそうなのはパリスです。
そんな大役が急にまわってきて、
「僕は全然関係ないし」と思ったかもしれません。
でもゼウスに逆らうわけにいかなかったのですね。
それを見て女神たちは順番に彼の前に現れては
いろんな約束をしようと、いわば賄賂を提示して
パリスを買収しようとしました。
ヘーラーは私を選んだらお前を「全アジアの君主にしよう」といい
アテーナーは「常に戦いに勝利するようにしょう」といい
アフロディーテは自分が着ていたチュニックの留め金を外し
帯の結び目をほどいてと書いてある本がありますが
その上で「最も美しい人間の女を与えましょう」いいました。
でましたね、先に少し紹介した愛欲の手練手管ですね。
そしてやっぱり目の前に想定できるものがあるとつられるのか、
パリスはアフロディーテにリンゴを贈ったというのでした。
審判のその後につづく戦い
でもこれだけでは終わらないというか
史実を神話に取り込んでいったのでしょうけど
大きな戦いへと話は進んでいきます。
といっても神話というよりはここからは
「イリアス」と「オデュッセイア」 ホメロスの作とされる
ギリシアの英雄叙事詩になってしまうと思いますが
このお話につながっていきます。
ヘラとアテナはパリスの国であるイリアス
つまりトロイアを荒廃させて、
ギリシャ人の攻撃でイリオスを攻めますが
そもそも実はその前には
このパリスの審判があったからこその理由があって…とさかのぼって、
かのトロイの木馬のトロイア戦争がはじまるのでした。
この辺りについてもまた別の機会にぜひお話したい!と
思うテーマがあるのでそちらに譲りたいと思います。
戦いに不向きなアフロディーテ
ただ一説には、パリスに審判をさせたゼウスは
戦争を引き起こすことが目的だったとか
それを計算していたとか記されてもいます。
これは 個人的には、後から書いた人が
戦争を仕掛けた側を正当化するためだったかなと
思っていますが。
ともあれこれ以降はきっと特にでしょう
美の女神はアフロディーテ、
同時にあらゆる誘惑、愛や欲望や快楽、の女神であり
甘美な嘘とか優美な微笑み、愛の喜びや魅力などをつかさどる女神ですが、美しい女神としてトップに君臨するのでした。
ただ義理堅いことに、
先に記したこのトロイア戦争の際、
アフロディーテは
ちゃんとパリス側(トロイア)に味方したそうです。
でも、実際の戦いではあまり役には立たなかったようです。
ションボリ帰ってきたら
ゼウスも「君はそんな戦いの実践向きじゃないから、いいよ」
と言ってくれたとか。
それこそ天秤座
そしてこのゼウスの言葉をきいて
私はとっても天秤座の守護神らしいなと思ったのです。
アフロディーテは、思いのほか
いろんなところで負けず嫌いを発揮しています。
でも、ゼウスもいったように、
具体的な実戦、実際の闘争は不向きなので
上手に相手より上位にいけるように
知力やセンス、魅力を駆使します。
これは勿論悪いことではないですよ
自分にあった戦い方で欲しいものを獲得するということです。
冷静に優しく、相手の喜びが自分の喜びでありながら
同時に 強い力も持ち合わせているということを
イメージしてもらうのも良いかなと思います。
ということで今日は天秤座からアフロディーテ
パリスの審判のお話でした。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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