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ノベルセラピーを体験~即興の物語

先日夢解きのヒントをお話したお礼にと
ノベルセラピーなるものを体験させていただきました。
今日はその時のことと作ったお話です。


体験にいたった過程

Standfmにはいろんな方がいらっしゃいます。
その中に、かなり前から親しくさせていただいてる
リリアさんと言う方がいらっしゃいます。

早い段階から仲良くしていただいていたのですが
昨年8月には、私の配信からインスピレーションをうけたと
リリアさんが一つの物語をおつくりになり
Standfmで配信したりもしていただきました。

リンクを張っておきますのでご興味のある方は
是非きいてみてください。

そんなおつきあいがあるリリアさんでしたが、
先日、リリアさん自身が
長年見続けていた夢のお話を配信なさいました。
そしてそれに合わせて、わたしにレターをお送りくださいました。

この夢について、何かヒントのようなものがあれば
どう思うかを聞かせてくれませんか、というものでした。

そこで、通常の夢解きのような詳細は聞かないまま、
配信だけをきいて、大まかな骨組みだけお返ししました。
そうしたら、それだけでもう腑に落ちたということです。
そこから先はご自分で深い所を確認なさったのかと思います。

ともあれ、そんなことがあった後、律儀なリリアさんは、
仕事で夢解きをしているのにヒントをいただいたから
「わたしもお返しに」と、ご自身がなさっている
ノベルセラピーにご招待したいけれど、いかがですか?と
声をかけてくださいました。

ノベルセラピーとは

リリアさんのノベルセラピーという活動は
どういうもので、どうやって進めるものかなどは
わたしは全く存じ上げませんでした。

ただ、勝手に、ご自分たちで物語を作る中で
自分を感じていかれるものかな、とか
イメージとしては箱庭療法の言葉版のようなものかな、とか
夢解きをする時に、連想が物語になるような、
或は、無意識の産物である夢そもの
覚醒時に創ってるような、そんな作業かな、などと考えていました。

実際、私の夢解きでも
夢が途中で終わったり
一部しか覚えていない時に、
「その後どうなっただろうね」と
物語を紡ぐことはあるのです。


ですから、それに似ているならば、手順的には
気楽にできそうだなと思っていました。

複数人での方が楽しいだろうと
先日コラボライブもさせていただいた
同じくStandfmで配信なさっている
鈴木安子さんとふたりでと、時間をつくっていただきました。

安子さんが創られた物語が掲載されたnoteはこちら👇

ノウハウの詳細はお話はできませんが
リリアさんの問かけ、ガイドにしたがって
同じテンプレートにそってお話を紡いでいった形です。
と、言いましても私のは、随分みじかいのですが。
こんなお話を創りました。

音声でも朗読しています。
おそらく文字で観るとのは違うと思いますので
よかったらこの配信の 03:42 から聞いてみてください。

創ったお話「はじまりの物語」

いつの時代かはわかりません。
どこにあるかもわかりません。
ある国がありました。

でも国と言えるのかどうかもわかりません。
ですから国の名前もありません。
国民の数はといえばひとりです。
国土の広さはお山ひとつぶん。
国の産業などありません。
勿論 国旗などありません。

この国をひとことで表すなら
[生まれたての国]

ひとりしかいませんが
国王というならば彼がその王
名前はと聞かれたらno-oneと答えます。

今の気持ちはと聞かれたら
no-oneはウキウキしています。
ただno-oneはいつもウキウキしていますから
いつ聞かれても答えは変わらないことでしょう。

ある時no-oneは 国の象徴となる
宝を探さなくてはならなくなりました。

「何を探す?」と問われたので
迷わず「愛する人」と答えました。

そしてかの人を探す旅にでます。

自分の国である山のすそ野をさらにすぎ
とにかくてくてくと歩きつづけます。

途中、深い森に分け入り
道にまよってしまいました。

けれどそんな時はまず立ち止まります。
そして目を閉じてじっと声をききます。
すると どこからともなく声とも言えない声が
胸に飛び込んできて
行く先をおしえてくれます。

その声に従って歩き続けたno-oneは
ある日 大きな木の前に立ちました。
その木の根本には祠のような穴が開いています。
no-oneはしゃがんで静かに中をのぞきました。

するとそこには宝物である
愛する人がすやすやと眠っていました。

王様はそっとかの人にふれました。
かの人は目をあけて
にっこりとno-oneを見つめ返しました。

ふたりは共に国へとかえります。
またひとつ幸せが生まれた国
このまま自由に
静かにすごしていきたいと願うふたりでした。

そして10年の月日がながれました。
この国には相変わらず
名前も国旗もありません。
でも家族が増えました。

そして いつのまにか
この国に気づく人達があつまり
共に時をすごす仲間が増えました。

もし 誰かが彼らに
「どこのお国の方ですか?」と尋ねられたら
にっこり笑って「名もなき国です」と
胸を張って答えるでしょう。

                      14.Sept.2022 まやままみ

配信と公開をしてみて

私自身は、普段から自分探訪名所巡りという
ご依頼の方の内側や心の風景や姿を描いた物語を
配信したり文書をお送りすることは通常
のことです。
でもこれとは違い、自分が内側から紡いだ
外に向けて表現したものは少し照れ臭いですね。

ただ、お話そのものは、何と言っても即興でつくって
それを後で文書として記録したものなので、
実は作っている間は照れている暇はないのです。
でもその分、ひとつのお話が短時間で出来ます。
それもまたおもしろいもので
流れのままに仕上げることができました。

実は私は短い物語は時々作っているのですが
といってもモチーフのような詩のようなもので
全体への公開はしていないのですが。

そこにはいろいろ思うところがあり
今まではそうしていたわけですが、
今回、これを公開することでそれも公開してもいいかなと
勇気のようなものが沸きました。
物語の方がその可能性がでてきて
よろこんでいるかもしれません。

リリアさんには体験をさせていただいただけでなく
また新たな刺激と可能性をひらいていただいたようで
心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

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