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「いつか中華でチャーハンを」を読んだ

今週はこの本を読んだせいで週末にどうしても中華が食べたくなってしまった(食べた)。

元々ウェブで連載されていた記事を読んでいて、最近書籍化されたと知ったので紙の本を買いに行った。イラストの雰囲気が絶妙(絵がちゃんと描ける人による意図された絶妙さ)だし、料理自体の絶妙な色味もすごく好き。紙でイラストを手元に置いておきたくて紙本を買ったけど、電子書籍だと全ページカラーらしく両方買うか悩んでいる。

本の内容は、タイトルどおり中華屋さんに行くんだけど、あえてチャーハンなど定番メニューは食べないという内容です。日本各地の中華屋さんの謎のご当地メニューとか、諸説を検証したりそんな話。出てくるお店は昔ながらの個人経営・町中華が多い。見知らぬ土地の町中華ってハードルが高くて入れないけど、この本を読んだ後だと勇気を出して入ってみようかな!と思えたりする。ウェブの連載を読んだのは春に非常事態宣言が出た頃だったので、残念ながらその勇気は発揮できませんでした。それ以降見知らぬ土地に行く機会がほとんどなく実現できていないのが実情です。本書でも書かれていたけれど、この疫病が落ち着いた頃にはお店を畳んでしまっている町中華もありそうで心配だな…

個人的に一番影響を受けたのがこの記事です。酸菜が気になりすぎて、家の周りの中華屋さんで特に東北が専門っぽい店をひたすら調べて、Googleマップでピンを立てまくった。実際にお店で食べたら美味さに感動して(老酒舗にも行った)、その後に冬になってからは家で酸菜を自作してみている。まだうまい具合に作れなくて、しょっぱくなりすぎたり、良い時期が分からなかったり、落ち着かない。早くこなれて自分レシピを身につけたい。3ターン目の仕込みを週末に終えたので、近々食べてみます。
そんなことをしていたら、最近見つけた中華食材店で、真空パックの酸菜を見つけてしまった。せっかく自分で作ろうと試行錯誤していたのに、意味なかったのか…?なんてちょっと衝撃を受けている。そんなこと言いながら早速酸菜を買ってみたので、この週末は買った酸菜で豚肉鍋を試してみます。新しい趣味を教えてくれてありがとうございます!と、筆者の意図していないであろうところで感謝の気持ち。

ウェブ連載を元にした本は、書籍化されてもほとんど読んだことある内容&最後に書き下ろしが1~2話あるというイメージで、まあ買うとしても応援の気持ちが強いものかなという偏見がありました。この本は、ウェブ連載の話それぞれにおまけページがあり、もちろん書き下ろしもありました。想像を超えた新情報の多さに、かなり満足感が高かったです。ちなみに、書き下ろしの内容のなかでは、挽肉レタス包が神戸中華(?)という内容が驚きでした。私自身が兵庫県で生まれ育ったので、ある程度高級な中華屋さんならどこでも挽肉レタス包があると思ってた!でも言われてみれば東京来てから見かけない!

中華ってメニューがいっぱいあって、つい定番なものを頼んでしまいがちです。空芯菜の炒め、餃子、青椒肉絲、などなど美味しいのは知っている。けど、いつもと違うメニューを頼むことを自分に課すだけで、世界が広がって楽しめるんだな、とワクワクする本でした。

直接本の内容とは関係ないけど、本場中華の美味しそうなレシピを紹介する酒徒さんのnoteを読むときも、知らない食材の組み合わせ・味付けにワクワクします。美味しい食べ物に出会っていきたい人生です。


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