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お久しぶりの歯医者通い(追補2)

結局しつこくその後のことまで書きたくなる……。

相変わらず一か月に1、2回のペースでの歯医者通いを続けている。虫歯治療があるからね。
順繰りに治療していただいて、今日は左下奥歯のツメモノ替えが無事終了。

かなり調整していただいたので、びっくり。
入れてみてはカリカリ。
外してみてはドライヤーみたいな音のする器械で、なにごとか調整(見えないと想像するしかないのが残念である)。
はめては外し、調整……の繰り返し。
それなりに手間がかかるんだな、と思いながら、「ああ、そうか、きょうはドリル治療はないんだな~」と少し落胆していた。

うまく噛み合わせられたところで、あちこち口の中をチェック。
残りの要治療歯チェックだろうか……。

左上奥の虫歯も治療してしまいましょう、と言われる。
時間的に余裕があったのかな?いずれにしても、それはありがたい、と喜ぶわたし。
まぁ、目に見えて喜んでいたわけではない――つもりだったが。

昔の銀歯をはずすのに、いろいろ器具をお使いになるようだ。
銀歯を外している間に、ふいに「ドライバーを」と聞こえて、「ドライバー?」と思う。
これは作業台のうえに並べられている数々の器具の中にないから、助手さんにもってきてもらうのだよな。
わたしのふるい治療の銀歯は手ごわいのかしらん?

と同時に、「ドライバー」っていろんなものをさすなあなどと考える。

運転手のドライバー。
ネジ回しのドライバー。
ゴルフのドライバー。
歯医者の使うドライバー。

……。
歯医者の使うドライバーがどんなものなのか、見えないからわからないけど、あるいはネジ回しのドライバーに近かったりして。
感触で勝手に想像する。

「外れました」
ここからの治療は、麻酔なしでやる、でも痛かったらすぐ麻酔しますので、と言われる。
「おお」
声には出さずに覚悟する。麻酔なしの治療というのは.なかなかスリリングな気分を盛り上げてくれるものだ。

丁寧に何度も「痛かったら手をあげてくださいね」と言ってくださる。

いや、まったく。

数回スプレーみたいなものを噴射されて、「しみないですか?」と意外そうな問いかけがあったのだけれど、これもまったく。

ドリルの振動はなかなかいい感じ。治療感が高まる。そうそう、歯医者での治療ってこうでなくちゃ。
工事現場さながらのドリル音に、身をゆだね……ほんとに痛くなかったよ。

肉体的な痛みには弱いはずなのだけれど、こうしてみると、もしかしたら歯に関しては鈍いのかもしれない。

――というわけで、案外あっさりと無事に終了。

うがいを終えたところで、「次回は右奥上の虫歯になった親知らずを抜く予定です」と告げられる。
それが終わると治療完了らしいのだが、その後のことを聞かれる。

「下の左右両方の親知らずをどうしますか」

――”親知らず”。

左上奥の親知らずは大昔に抜いている。
右上奥は今度抜かれる。見せてもらったら、たしかに虫歯で、選択の余地はない。

でも、その先は正直迷うところ。
「以前抜いた左上奥のときに、ああ、こんなにしっかりしていても抜くのか、と思ってしまったので……抜かないとだめなのでしょうか」
真顔でお伝えすると、
「たしかに、この二歯はどちらも根っこが2本しっかりありますからね。こんなふうに根っこが2本ということは珍しくて、ないか、あっても1本かと言うことが多いので……」
とのお話があり、「それなら」と言っていただいた。
「歯ブラシをがんばっていただき、様子見にしましょう」
緊急性はないのだそうだ。

ちなみに、この下段の親知らずさんを抜くのは、別のお医者さんでやってもらうことになるのだそう。
紹介状をもらって。

えー、そうなんだ。。。。それはそれで大事(オオゴト)で、いやだなあ。
右上奥は抜歯してもらえるのに、下の親知らずセットはダメなのか……なぜなんだろう。
立派に生えているから????

わたしは結構なんでも一つところで完結したいタイプだから、別の歯医者に行って――というのは、ちょっとしたハードルを感じてしまう。

とりあえず保留にしましょうと言っていただけたので、右上奥の親知らず抜歯後はしばらく定期健診で対応していこうと思う。

歯。

大事よね。

そういえば、先日お世話になった方のご葬儀に出席して、収骨もしたのだけれども、80歳のその方の骨はほんとうにすばらしく立派だった。
脚の骨がとにかく立派で見事だったけれども、下顎と自歯もしっかり残っていたことも、しっかり食べることによって健康を支えられて生きてきた証を見るようだった。
かくありたい。

思い出し、きょうの歯医者をあとにした。


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