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自分の映画の予告編の作り方(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。


自分の作品が完成するたびに、予告編を作ってきました。

予告編を作り始めたばかりの頃のこと。
その時は、その後の上映会を準備していたので、予告編にも力が入っていました。

僕は、選りすぐりの『いいシーン』だけピックアップ。
一番気に入っている音楽をつけて予告編を仕上げました。

いいのができた。
と、僕は悦に入っていました。

「すごい、感動した」と言ってもらえると確信しながら、スタッフの一人にその予告編を見せました。

すると、彼女はボソッと言いました。

「これ見るだけで、全部ストーリー分かっちゃうね。」


その時は、笑ってごまかしましたが、かなりショックでした。
「その通りだ」と思ったからです・・。


その時作った予告編は、いいところを取り出して順番につないだもの。
それは予告編ではなく『ダイジェスト作品』になっていたわけです。


以来、予告編とは何ぞ?と考え始めたんです。

監督ではなく、他の人に任せてみては?という意見はよくあります。

でもね。

予告編って、その作品が日の目を浴びる一番最初なわけです。
僕としては、ここはどーーーーしても自分の手で!となるんです。
ここの作業を渡すわけにはいかないです。


そんな僕が、これまで予告編を作ってきて、
今はこんなことを意識してるなあ、というポイントをまとめたいと思います。

●長さは30秒程度(CM程度)
一番気楽に観れると思います。

●その短い時間で何を伝えたいかを決めて構成を考える

●役者の名前とか、入れなくていい
よほど有名な人が出てれば別かもしれませんが、個人作品では、役者の名前はいらないでしょう。

映像上の文字を読ませるのは一瞬では無理です。
数秒間表示しないと認識されません。
それに、一人だけ掲載するわけにはいかないでしょう。
この人もこの人も・・・となる。
つまり、数十秒の予告編には名前の羅列は不向きです。

●テキスト、キャッチコピーは短く、シンプルに
これも同じ理由ですね。文字は本当に読めないです。

●ストーリーの順番は気にしない
ストーリーの流れは、予告編では忘れていいのです。
予告編という短い時間で、素材を再構築する。

・・・そう、まったくゼロから新しい作品を作る感じですね。


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