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サッパリしちゃダメでしょー(初心者の映画制作講座)

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役者さん達とは、出演が決まってから付き合いが始まります。

役柄について、決めなきゃいけないこと、伝えなきゃいけないことは山のようにあるわけです。

撮影当日に必要な衣装、小物については分かりやすいですね。


中でも忘れないように気を付けたいのが、
髪型、髪の長さ、それからひげについてです。

役者さん達も、当たり前ですが日頃の生活があります。

そして、準備から撮影が終了するまでの間に、
別の撮影の仕事が入る可能性もあります。


つまり、あなたの作品で求める姿形を、ずっとキープできるかどうか、
結構大事な問題なんですね。

まだ映画づくりがたどたどしい頃は、監督さんはこれを忘れがちです。


でも、経験ある役者さん達が逆に
「この髪型、いつまで必要ですか?」なんて聞いてくれるんですね。


経験ある役者さん達に囲まれて、
僕はこの辺りを気にすることなく映画を作り続けてきました。


そんな時、事件が起きます。

何年も前の作品ですが、その作品はなんと4ヶ月も撮影が続いていました。

もう毎週のように集まる面々で撮影をスタートすると、
なんか違和感がある。

なんと、出演者の一人がうっかり散髪してきてしまったのです


彼が平身低頭で謝ってきたので、まあ苦笑いするしかなかったんですが、これは厳しかった。


彼の設定は、強盗集団の下っ端のひとり。

ボスが「おい、見てこい!」
下っ端「へい!」

という感じで飛び出した下っ端が、カットが変わると髪がサッパリしている(爆笑)。


でもね、これは僕が悪かったと思います。

いつからいつまではこの髪型でお願いします、と最初に言っておくべき。


極端に髪が短かったり、長かったりすると、それをキープするのが大変。

しかも、撮影が数ヶ月に及んだりすると、それはやはり、かわいそうなのです。


以来、僕はこんなスタンスで考えています。

『特に大きなこだわりや指定が無い髪型の場合、その役者が一番楽な状態を指定してあげてそれをキープしてもらう』

髪の染め具合なんかも同じですね。

準備段階で、ヘアメイクさんと一緒に、役者さんと話し合っておきましょう。


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