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スタッフは何人必要か?(初心者の映画制作講座)

この記事は、「映画/動画が作れるようになるメールマガジン」の過去のものからピックアップしてご紹介しています。

「スタッフは何人必要ですか?」
「映画を作るのに何人いたらいいですか?」

これはよく聞かれる質問です。

みなさんが個人で初めて映画を作るのであれば、
僕は2つのことをお話ししています。

【1】これこれの役職が必要だ、と思い込まない。


勉強熱心な初心者は、ハリウッドの映画の仕組みなんかの本を読みます。

すると、プロデューサーはエグゼクティブ、ライン、コー・・・など複数いて、助監督もファースト助監督、セカンド助監督、サード助監督がいる、なんて知識を得る。

真面目な人ほど、この通りに人を集めなきゃ、って思ってしまうのです。

昔の僕のようにね。

もちろん、間違いではありません。

でも、個人制作の映画では、
こうすべき、ああすべき、という「べき論」は忘れましょう。

冒頭のように「何人いればいいですか?」と聞かれれば、
「何人集められますか?」と答えます。

ちょっと乱暴ですが、
集まったメンバーで役割分担してみる。
そこからスタートするのが現実的です。

次に、

【2】撮影日によってスタッフ構成を変えていい。


最初に決めたメンバーが最後までそのままビシッと揃う。
そんな夢物語はありえない、と知りましょう。

撮影日によって、スタッフ構成が違うのは仕方ない、と言うか、そんなものです。

これには2つの側面があります。

一つはもちろん、スケジュールが合わなくて人が揃わないパターン。
もう一つは、たくさん来られても困るパターンです。

例えば、車の中の撮影シーンがあったとします。

車が用意できました。
さてその車、何人乗りですか?
スタッフや役者を数えてみてください。

役者2人、カメラ、音声、AD。
これで5人、普通乗用車に乗れる!

ちょっと待った!
・・・そう、監督であるあなたを忘れてます。

僕がこれ、昔やりました(涙)。

たったこれだけの人数で、普通乗用車に乗れないんです。

その他、
ロケ地の部屋は何人入りますか?
駅から移動は大丈夫ですか?
・・・気にすることはいっぱいあります。

何人いればいいか?ではなく、
その日の撮影には何人必要なのか、何人が適切なのか。

一つ一つ分けて考えていきましょう。



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