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サポートスタッフになって社会勉強をした話

こんにちは、karuです。

大学生の頃少しだけですが、私は『サポートスタッフ』というものに入っていました。
赤いモーヴィのビブスもしくはジャンパーを着た人たちのことです。
スタジアムに来られるお客様全員と出会う立場であるものの、実際にどんな活動をしているのかあまり知られていません。

今回は長年にわたりスタジアムで"おもてなし"するサポートスタッフについて、公式の記載&在籍時の経験を織り交ぜながらお話しようと思います。

※QRチケットが無いシーズンに在籍していたので内容が変わっている場合があります。ご了承ください。

1.サポートスタッフとは

「ヴィッセル神戸サポートスタッフ」とは、ホームゲームを中心にヴィッセル神戸が主催する各種イベント等の運営をサポートしていただく団体です。
https://www.vissel-kobe.co.jp/club/su-staff/

ヴィッセルではホームゲームを開催する際、クラブやJリーグ関係者・イベント会社、スタグルを出店するお店そしてボランティアの皆さんなど、たくさんの人によって運営が回っています。

クラブがホームページやSNSを通し直接募集を呼びかけ集まった人で構成されるボランティアの運営スタッフ、それが『ヴィッセル神戸サポートスタッフ(正式名称)』です。

私のいた時だと年齢は50代・60代以上の方が多く、男女比率は半々でした。
ヴィッセルを応援している方はもちろん、ノエスタの近隣に住んでいる方、夫婦やサポーター仲間で参加されている方もいました。
1試合で活動するスタッフの人数は約4〜50人。
試合前からお客様が帰られた後の清掃まで、同じメンバーで1日を過ごします。

2.1日の活動内容

事前準備…スタジアム内外の掲示物の掲出、配布物の挟み込み、担当ゲート準備
ゲート管理…入場ゲート管理、配布物の配布
場内…チケット確認、座席誘導、キッズスペース運営
場外…障がい者受付対応、チケット各種引換、場外案内
その他…ゴミ回収、お客さまお見送り
https://www.vissel-kobe.co.jp/club/su-staff/

かなり幅広いです。入場ゲートやテントが主な活動場所なので、内容は大体ご想像頂けると思います。
そしてお客様とサポートスタッフが出会わないことはまずないです。

私の1日の動きはこんな感じでした。

[スタジアム入り]
ユニフォーム着替え

持ち場の確認&全体打ち合わせ

掲示物の貼り作業
担当ゲートの長机・チラシ設置

[入場開始]
紙チケットもぎり
(現在はQR式なので廃止)

出入りが落ち着いたら交代し昼食休憩

[試合開始〜前半]
ゴミ回収やスタジアム案内などの接客

[HT〜後半]
チケット集計
(早く終わったらメイン席で少しだけ試合観戦が出来ました)

[試合終了]
ゴミ回収&お見送り
(時期によっては募金活動)

座席やコンコースの清掃&落とし物チェック

終わり次第解散

最初に大まかなグループ分けがあり、時間ごとに持ち場をローテーションで回していました。人員の都合で場所を変わってほしいといった変則的な日もありましたが、毎試合とても新鮮味がありました。

【case1】キックオフ 3時間30分前 ~ 試合終了後約1時間程度
【case2】キックオフ 3時間30分前 ~ キックオフ後約15分程度
https://www.vissel-kobe.co.jp/club/su-staff/

そして活動時間。結構長いです。
5〜6時間といったところでしょうか。
夏は19時キックオフの試合が多く、帰る時間も遅くなります。ノエスタ近隣もしくは交通機関がしっかり通っている場所からの参加をおすすめします。

(1/10追記)
クラブのリリースが更新され、case1・2ともに集合が"キックオフ4時間30分前"に変更されました。

3.待遇と特典

交通費:1,000円~2,000円
(活動時間により異なります)

お弁当

お茶

ユニホーム貸与

保険加入
https://www.vissel-kobe.co.jp/club/su-staff/

2023年現在、私がいた頃とほぼ変わらないです。
交通費は磁気カードでの支給、お弁当は淡路屋さんで試合ごとに包装のデザインが変わっていました。
スポンサー様の景品を頂いたこともありました。

一つ気になったのは『3回参加すると1枚観戦チケットが貰える』特典が記載されていなかったこと。
今もあるのでしょうか。
学生の私にとっては最も嬉しい特典でした。

また個人的にワクワクしたのは、"試合日"にスタジアムの裏側に入れること。
ツアーでは味わえない緊張感があります。
たまに有名な関係者さんやモーヴィと通路ですれ違うことがありました。

お弁当の包装紙

4.実際に活動してみて…

【伝えられないもどかしさ】

支える側を体験してみたい思いから、勢いで入ったサポートスタッフの世界。
バイトやボランティアの経験が一切無く、何もかも初めてだった私にとっては、将来を生きる上で必要なスキルをたくさん学ばせて頂きました。

接客で使う言葉、
『いらっしゃいませ』
『ありがとうございます』
『かしこまりました』
『申し訳ございません』

日常で聞く機会は多いですが、自分から言葉を発するにはかなりの勇気が必要でした。
お客様から何か尋ねられた際は尚更でした。
普段は応援する側で知識はそこそこあるのに上手く伝えられず、最初の頃はちょっと凹みました。

けれど今では良い思い出です。
苦労した経験が糧となり、後のアルバイトや卒業後の仕事で、自信を持って人と関われるようになりました。

【想像以上に体力勝負】

シーズンが変わろうと体力勝負なのは変わりません。立ってしゃがみ、ひたすら歩く。

先ほどサポートスタッフは50代・60代以上の方が多いとお伝えしましたが、皆さん元気過ぎて当時10代の私が置いていかれそうな勢いでした。
その日の晩はよく眠れます。
勝つともっと快眠です。

【大切なのはコミュニケーション】

当たり前のことですが、コミュニケーション無くしてサポートスタッフは成り立ちません。
"協力して仕事を進める"
"分からないことはすぐに聞く"
活動を重ねる度に習慣として身に付きました。

また先輩スタッフの皆さんにはとても気にかけて頂き、自分もこんな人になりたい!と思えるくらい、素晴らしい方々に囲まれて活動出来ました。
現在も率先・助け合いの精神が受け継がれているはずです。

5.最後に

サポートスタッフは"ヴィッセルが好き"または"ボランティア経験が無い方(特に学生さん)"にとてもおすすめです。
お見送りの時に普段一緒に応援しているヴィッセルのファン・サポーターの皆さんから『ありがとう』『お疲れ様』と言われる喜びをぜひ感じてほしいです。
携わって良かったと心から感じる瞬間です。

コロナ以降、運営に携わる方はマスク着用と万全の対策でお客様をお迎えしています。
今までにない負担が増えている中、シーズンを通して尽力されている姿に少しでも目を向けて頂けると、元スタッフとしても幸いです。

(参考)
ヴィッセル神戸オフィシャルサイト

最後まで読んで頂きありがとうございました。
明日も素敵なヴィッセルライフを。

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