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#42 軽々しくolive oilと呼んでもよいのか問題に迫らない? jun 15

オリーブオイルが好きで、よくオリーブオイルでいろいろなものを料理してしまう人が多いと聞く。しかし、軽々しく "olive oil" と呼ぶと、それでもよいのか問題が発生するよ、という話。

それもそのはず、oliveを調べると、驚愕の事実を発見する。(なぜオリーブを調べたのかと言うと、街中でオリーブという名の店を見かけて、「おお、また語源不明の語を発見!」と思ったという、語源中毒者としては当然の行動の結果と言える)。最近新発売され、一部で熱い話題となっている某KDEEこと、英語語源辞典(旧版)で早速調べる(でも調べるのに時間がかかるので、まずはアプリ化希望!)。

調べると、oliveは<L olivam□Gk elaid<*elaiwa(=olive tree)で、cf OIL.と書いてある。この最後の大文字OILが非常に怪しい。で、もちろんoilを引く。調べると、後期古英語がoile, olieと2種類ある。oileが中央フランス語(OF)経由で、olieが北部フランス語(ONF)経由と示してあるが、どうやらOF経由が優勢だったようだ。しかし、このolieの綴りでわかるとおり、もとはelaion = olive oilとされている。つまり、oilはolive oilをもともとは意味し、現在「オリーブオイル取って!」と述べているのは、「オリーブオリーブオイル取って!」という意味と同じことになる。いわゆる、さつまいもをsweet potatoと呼ぶのと同じような現象といえるだろう(potato自体も元来はさつまいもを指す)。

そういう訳で、オイルマネーと聞くと、オリーブオイルまみれなのかな?もうかりまんな!とちょっぴり不思議な図を想像してしまうことになる訳だが、やはり常に辞書等で語源を確認するのは大事だと感じた。

今日はこんなところです。


今日のWords of the day. さまざまな辞書から。

unbeknownst (adj) 人知れず。もともとは作為的過ぎて、偽の古語として感じる人も多かったが、現在ではformalにも使えるとのこと。unbenownst to him などのようにtoを用いて使う。
crustacean (n) ロブスターなどの甲殻類。crustaが硬い殻を表す。昨日で、collinsの海関係は終わったと思っていたが、もう少し続くのか?
canister (n) キャニスター。kannaがreedを意味し、もともとは網かごを意味していたようだが、別語源のcanの影響を受けてキャニスター(金属の缶)の意味になったのではとのこと。She kept her dreams and aspirations safe in a little canister, ready to be unleashed when the time was right.(彼女は夢と希望を小さな缶に大切にしまい、時が来たら解き放つ準備をしていた)。
chairoplane (n) Swing Rideのこと。椅子に座って回る遊園地の遊具。


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