見出し画像

ぼくとビリヤードの話

ビリヤードが好きだ。

どちらかと言えば自分のことを多趣味な人間だと思っているけど、そんなぼくがいちばん長く続けている趣味がビリヤード、ということになる。

大学の入学式が終わった後、田舎から出てきたばかりのぼくには友達も知り合いもおらず、テニスやバスケットといったキラキラした(主観です)サークルの誘いを避け、暗い方暗い方へと進んだ先にあったのが「ビリヤード同好会」の部室だった。

大学のサークルにしては珍しく、部室と呼ばれるコンクリートの壁が剥き出しの殺風景な部屋にはブランズウィックのテーブルが2台持ち込まれ、コンディションはともかくタダで球が撞き放題という状態であった。
(同好会の部員がサークル自治会を牛耳っており、各サークルの予算配分を好き放題していた話を知ったのはぼくが部長になった後の話だし、その後予算は激減した)

その日から数えて15年くらいの月日が流れていることに今すごく驚いていることはさておき、ともかくそんな風に選んだサークルでぼくははじめてキューを握ったのだった。

その日から現在までの過程を語ることは面倒なのでしないけど、夢中になったり飽きたり辞めたり再開したりしながらそれなりに打ち込んできた。

改めて顧みると、ぼくにとってのビリヤードとは暇つぶしであり賭け事の道具であり、競技でありコミュニケーションツールでもあった。
時には好きな女の子と会うための口実だったりもした。

実のところ、ぼくはビリヤードが好きだったんだな、ということに気づいたのは最近のことで、気づいたからこのnoteを書いている。

いつまで続けられるかわからない。
ビリヤード場はどんどん少なくなっている。
ただ、今この時点ではおじいちゃんになっても続けていたいと思っている。

※見出し画像はタイで立ち寄ったプールバーで初対面のぼくと遊んでくれたおじいちゃん

#ビリヤード #日記 #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?