高橋幸宏さん追悼のプレイリスト/マイベスト
2022年間ベスト記事において教授の体調を心配したばかりだというのに、なんと幸宏さんが亡くなってしまった。これで我々は二度とYMOを眼前に見ることができなくなったばかりか、あの声をあの優しさを(画面を通してとはいえ)生で感じることはできなくなったわけで。
残念ですね
自分はそれほどあの世代の音楽に親しんできたわけではないけれど、自分が好きなアーティストたちがお世話になってきた、"人付き合いの天才"を失ってしまった。
つきましては、今更ながら幸宏さんの関わってきた音楽の中からお気に入りをピックアップしてプレイリストを作ろうかと。
Ⅰ.サディスティック・ミカ・バンド
自分の幸宏さんとの出会いは再結成ミカバンドだと思う。
①「Boys & Girls」。
当時バンドブームなどによってもっとハードな…もしくはもっと直接的な音楽が主流な中、再結成ミカバンドは自分には少しおしゃれ過ぎた。それは今となっては幸宏さん(加藤和彦氏じゃなくて再結成時は幸宏さんの色が大きかったと思う)のカラーだとわかるけれど、ローティーンの身にはそれは幾分か物足りなく…。しかし、幾度か聞いてるうちに…よくできてるものですね、メロディーがね、耳に残るんですよ。久しぶりに聞いて痛感した。タイトルとメロディーが一致していない曲たちが、流れてくると歌える。個人的にはアルバムで一番好きな曲は「賑やかな孤独」。哀愁ある歌メロで幸宏さん作かと思ってたら小原礼さん作曲でした。声も似てるのね。プレイリストに入れても良かったけれど、より直接的に関連ある「Boys & Girls」にしました。以前あらためて聞いた時に「あれ?やっぱ好きだな」ってなった曲。桐島かれん氏らと掛け合いで幸宏さん、ボーカル素敵です。
ミカバンドといえば、演奏が所謂サディスティックスなわけですが、「黒船」よりも②「怪傑シルバー・チャイルド」を。入りのドンシャン一発が強烈&その後も淡々と刻むリズム隊にむしろ存在感を感じて。
Ⅱ.その他のバンド・ユニット
ここで全体の構成を思いやる。
幸宏さんの参加してたバンドやユニットから1-2曲ピックアップと、あとはソロで埋めるといいかな。いつも他の人のプレイリストを作成する時と同じように、できれば1時間の…難しければ1時間半のプレイリスト。
ミカバンドから「Boys&Girls」と、サディスティックス的に「シルバーチャイルド」、となるとあとはまずYMO…。これは少し前に坂本龍一のプレイリストを作った時に最後に1曲だけYMOの曲…「テクノポリス」を入れたのに掛けて、最後に③「ライディーン」。
それからMETAFIVE…か、ら、は、カバーだけど④「Radio」がいいかな。あの曲好き。テイトウワ天才。
それからスケッチ・ショウは⑤「ekot」。これはホントは(テイトウワに対抗して)コーネリアスリミックスにしようかと思ったけど、後々曲順で並べたらオリジナルが収まりよかったんでそっちで。すいません小山田さん。コーネリアス天才。単体では同じかそれ以上に好きです。
ビートニクスは、ほとんど聞いてこなかったのでざっといろいろ聞いてみたりして。そしたらめっちゃ好みな曲が。でもあまり重用されてないのかな。鈴木慶一氏と幸弘さんのどっちが主で作ったんかわからんけど。MRI…⑥「Move Right In」。
(あとpupaも迷いましたが、前後しますがソロの曲をこれ以上厳選できなかった)(YMOももう1曲入れようかと思ったけど以下同文)
Ⅲ.ソロ
幸宏さんのソロは、
1st「サラヴァ!」
2nd「音楽殺人」
3rd「ニウロマンティック」
4th「What,Me Worry?」
までは聞いていたし4thは特に好きだけどそれ以降ほぼ聞いていなかった。80年代後半から90年代前半はやっぱり懐かしく&好きな、当時の音をしているのね。そのほかもざっと聞いて幾つかピックアップ。
1曲目は幸宏さんのエフェクト効いた声から始まる⑦「世界中がI love you」。2曲目は、歌詞があまりにもドンズバな⑧「A Sigh Of Ghost」。亡くなったばかりの幽霊の独白で、、泣くかはともかく考えちゃうよね。いや別に歌詞から選んだわけじゃなくて、音が…スパークスの「No.1 Song in Heaven」とかBowieの「Dead Against It」みたいでいいなと。明るいテクノポップ。・・あれ、みんな曲名が死が関係してるな。
3曲目に⑨「神を忘れて、祝えよX'mas Time」。曲アタマのファンファーレが素敵。4曲目に⑩「Everyday Life」。良い曲。或る状況下において完璧な曲じゃないだろうか。
プレイリストは続く。パッと雰囲気変えて5曲目の⑪「きっとうまくいく」がクールに疾走する。6曲目⑫「僕は運命を信じない」。曲数と丸囲みの数字の違いにも辟易とするこのnote終盤、ハネるビートが気持ちいい。そして7曲目に⑬「Still Walking To the Beat」はグリッチ音がニカ風味でクールで大人で。『高橋幸宏 プレイリスト ユキヒロ × 幸宏 - otonano』で細野さんが選曲してた。いいですよねこれ、細野さん。
ソロはここまで。で、バンド・ユニットの曲へ。
これで全部。
で、こんなプレイリストになりました。
まあある程度独自のプレイリストになったかな、どうだろう。
音楽は不滅。
高橋幸宏さん、ありがとうございました。
安らかに…
合掌
ところで幸宏さんのお悔やみtweetで
大槻ケンヂが空手バカボンのことを言ってた。
あと、
たま石川ランニングさんが、
と。
あらためて多くの方々への優しさと影響の大きさを思い、
R.I.P…
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