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坂本龍一/教授追悼のプレイリスト/マイベスト

坂本龍一が亡くなってしまった。ついこの間高橋幸宏さんが亡くなったばかりだというのに。自分は坂本龍一の…教授の音楽はあまりマニアックには入り込まなかったけど、それなりのファンとして、好きな作品はいくつもあるし悲しいな。

このエントリは、以前…わずか2ヶ月ほど前(アルバム「12」発売時)に作成した1時間のプレイリスト『坂本龍一/教授で1時間のマイベスト』を聞きながら故人を悼む、それだけのnoteです。詳しいファンではないから教授に対する知識は少ないよ。そしてそもそも活動初期は自分はリアルタイムではないし。残念だなと。ホントに。合掌。

記載はプレイリストに登録順

1曲目『Merry Christmas, Mr. Lawrence』

1983年

戦場のメリークリスマスは映画も嫌いじゃないけど、やっぱり音楽がね。まだ学生の時には"好きな曲3曲上げろ"みたいなお題では必ず上げていた気がします。今でも10曲と言われたら入るかも。メリークリスマスというタイトルなんだけど、聞くと雪というより桜がハラハラ舞い落ちる映像が脳内に浮かぶ。映画内にそんなシーンあったっけ?ハラキリシーンはあったけど。その場面と他のなにかの映画での桜散る中での切腹シーンが結びついているのかもしれない。残酷なまでの儚さや美しさ。


2曲目『Amore』

1989年 アルバム「ビューティ」

世にそこまで評価されていない印象のアルバム「ビューティ」。でも自分は好きでして。いや多分自分が初めて出会った教授のアルバムだからというのも非常に大きいとは思うけれど…でもこれ良いアルバムよ。沖縄を初めとしたワールドミュージック×シティ感覚といった趣。そのシティ感覚を存分に発揮してる一曲がこのAmoreか。アートリンゼイのギターも素晴らしい。昨年(2022)かな?サブスクに入ったから聞いて。


3曲目『1919』

1996年コンピアルバム「1996」

スティーヴ・ライヒみたい。Different Trainsみたいな。ミニマルと演奏のバックのスピーチ(レーニンだそうな)がそういう印象に導く。
ミニマルミュージックは…最初に聞いたのって誰だっただろう。それこそライヒかな?2007年ぐらいにざざっといくつも聞いて、それに影響受けた人をちらほら聞いてったら、あれ?坂本龍一もそうなんだねと。そこで教授の今に続く志向を知るきっかけを持った。その後フェネスサカモト、ウィリッツサカモト、それから過去作を遡って聞いたり。この頃の音楽的嗜好の広がりがなかったら自分は教授は"戦メリの人"、"YMOの人"って印象のままだったかも。そんな過去を遡って聞いた中で『1919』が超好み。


4曲目『CHASM』

2004年アルバム「キャズム」

アルバム「CHASM」は聞くたびに好きにも、あまり好きじゃないにも振れる作品。この機にまた聞き直してみようかな。ただ、タイトル曲『CHASM』は一貫して好きで。これもミニマルミュージックだけど、曲の中盤に音がうねって時空が歪む(ような感じの)とこが特に好き。坂本教授のミニマルはただシンプルなだけに留まらず時にそこを逸脱する…気がして、それならばきっと賛否あるんだろうけど…どうなのかな。自分はそれ嫌いじゃないよ


5曲目『composition 0919』

2009年アルバム「アウト・オブ・ノイズ」

3、4、ときて5曲目もまたミニマルミュージック。これが一番…所謂ライヒのミニマルっぽいか。もうここまで来るとただ気持ちいいというか(特に最後)翻弄されるも為すがままというか。個人的には…あくまで個人的にはだけどAutechreのガンツグラフepの最後の曲みたいな絶頂感がピアノによって生み出されてるのが趣き変えて気持ち良くって。


6曲目『The Wuthering Heights』

1992年 映画「嵐が丘」サントラ

趣向変わって映画「嵐が丘」のサントラのから。これはもう情熱的で美しい主題メロ。映画見てませんよ。なんか賛否両論みたいだし。でもこのメインテーマは素晴らしい。ただ2022年現在サブスクにないのよ…(アルバム「1996」にシンプルなver.はあるんだけどね。そっちも素晴らしい)

つべ貼っちゃお
Wuthering Heights - Ryuichi Sakamoto - Main Theme ( HQ)


7曲目『ちんさぐの花』

再びアルバム「BEAUTY」から。1989年

御存知沖縄民謡『てぃんさぐぬ花』のカバー。矢野顕子もカバーしてたし他にも多くの人がカバーしている超有名曲。坂本龍一ver.はなんたって後半のストリングスが被せてくるところが堪らない。沖縄三線の音と相俟って…もうなんだか涅槃へ…いやニライカナイへ連れて行かれそうです


8曲目『きみについて……。』

1984年アルバム「音楽図鑑」

これについてはちょっと邪な理由で、ここら辺で坂本龍一の歌が聞きたかったんですよ。坂本サンのボーカルは…推測ですけど多分あまり評価はされない類のものだろうなとは思うんですけど、案外クセになる気もしていて…まあこれはこれでありだなと。作詞糸井重里氏。曲はキュートにピアノが踊ってて楽しい。


9曲目『andata』

2017年アルバム「async」

そしてasync1曲目のandata。このアルバム随分海外で評価された記憶がありまして、どこぞの…イギリスだかの某メディアの年間ベストに選出されてましたっけね。アルバム全体はミニマルミュージックとか日常生活の生活音との調和などが考えられたものでしたが、1曲目andataはそのアルバム全体の主題となってるようなせつなくも荘厳な一曲でした。こうやってピックアップしちゃったけど、続けてアルバム全体を聞くのもまた…素晴らしい


10曲目『新しい靴を買わなくちゃ』

2012年映画「新しい靴を買わなくちゃ」O.S.T.

映画はなにやら酷評もちらほら見られますが、映画見てませんのでそれとは別個に。ピアノをポロンポロン弾いてる感じのゆったりと暖かい雰囲気の佳曲。チル。


11曲目『ZERO LANDMINE』

2001年 N.M.L.名義EP

まあ説明はWikipediaやYouTube等で調べていただくとして。私、ほら心が綺麗な人間ですから、こういう建前の…平和のためにみんなが集まってみたいなプロジェクト大好きなんですよ。メンバーもね、その当時乗りに乗ってるミスチルやらGLAYやらドリカムとかCHARAとかUAとか、その他にも佐野元春や大貫妙子とか、海外からシンディローパーとかJAPANの人(デヴィッド・シルヴィアン)とか、なんか見てる若いこちらの感性にひしひしと訴えかけてくる面々で。私はね、その後いろいろな変遷を辿って坂本龍一氏とはイデオロギーを違えてしまいましたが、あの頃思い描いていた世界の姿はだいぶ近しいものだったと思います。
・・・音楽良いよね。ハレルヤコーラスもそこからのcodaも最高of最高



12曲目『A Day In The Park』

1995年アルバム「スムーチー」

オサレ。


最後13曲目『テクノポリス』

1979年 YMO アルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」


今年のアルバム「12」が素晴らしい作品だっただけに、ちょっと驚きましたよ教授。音楽をありがとうございました。ちょいちょいずーっと聞き続けると思います。安らかに…。合掌


(ZERO LANDMINEのサブスク入り希望)
(権利関係めんどくさそうw)



それでは。




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