見出し画像

サマソニに行ったよ ‐個人的感想&意見等あれこれ‐

開催からすでに10日ほど経ってしまいました。
サマソニを巡るあれこれもすっかり落ち着いて…。

…とはいえ、このもやもやを吐き出しておかないと前に進みづらいので、

えーと、
まず目次を挟みましょうか


もやもや(なんなら飛ばしてね)


はい。というわけで、ええと…
はい。

個人的には叱るよりも褒めて伸ばすようにしたいと思っていて、それは子どもや後輩の教育だけでなく社会全体に対してもそう。だからまだできていないことを突っつくよりも、以前と比べてここまで変わってきたじゃん、こんなに意識が変わってきたじゃない、ここからさらに前に進むためにはこうしていこうよetcetc…そういう心持ちで各種問題点には臨みたいと、自分としてはそう思ってます。
それから、それら社会の抱える各種問題点には勿論多くの専門家たちが関わっていて、それこそ喧々諤々の議論を重ねていたり、ギリギリのところで折衝を行っていたり、いろいろ馬鹿げた運動から地道な根回しまで…平たく言うとみんながんばってるのよ、それぞれの純粋な思いや打算的な思惑も抱えながら。
だから、そういったことを飛び越えて、できてないことを恥ずかしいとか、それぞれのナイーブな問題に対する勉強もそこそこに(単純に)こうすればいいじゃんとか…もっと言えば自分の理想と違う人間を攻撃的に語るのはやめてほしい。その行為は分断に繋がります。

それから世界的な流れがどうあろうとも、日本は現在世界で最もCOVID-19の流行が拡大してる地域のひとつです。無責任な煽りで眼前の客席を危険地帯にするのはやめてほしかった。参加してる人間はそりゃ自己責任の面もあるから受け入れることもできるでしょう。しかし、彼らには帰る家があります。もしかしたら高齢の家族や幼い子どもがいるかもしれない。愛すべき子どもや親や孫や祖父母に対する危険を僅かながらでも上昇させたのは悪手だったと個人的には思います。
(俺を媒介してうちの子が感染したらどうしてくれんねん)
折角Rush BallやSiMが恐る恐る一歩を踏み出そうというのに、それを無に帰すような不躾な三歩四歩には個人的には憤りを感じました。

そして、あとひとつ、
外国から来た方の日本語を茶化すとか、意図はどうであれ歴史的に問題のある悪ふざけを…具体的に言うと猿の被り物とかを、
…ああ、いや、まだあった、
自分たちの闘争を説明もなにもなく展開されると意図がさっぱりわかんないし、そりゃそのニップレスの真似をすることだって出てくるわな…ただその真似は品性の欠落した行為だとは思うけど。そしてニップレスを剥がそうと客席から手を伸ばすのは最低の行為だけど客席から胸筋とか体とかちんこ触ろうとすることだって今までだってあったわけで、。

うーむ、めんどくさい
まとまりつけんのめんどくさい
そういうのはそういう系のnoteにまかせましょうそうしましょう

…まあつまり、

LGBTQ関連や同姓婚や選択的夫婦別姓はいろいろみんながんばってんだよ、上から目線で引っ掻き回すな攻撃的に他者を指摘するな。それから何年もかけてフェスはここまで復活してきたんだよ。それを無に帰すような行為はやめろ。あとあっちもこっちも差別やめろ

…いろいろ疲れるサマソニでした。




まあでもね、

20歳そこそこのアーティストたちや観客たちの純粋な思いはそれは受け止めてより良い社会にしていかなくちゃならないと思います。大人の…それから社会を作っていく立場のみなさん、これらの思いや現状をしっかり受け止めてそれぞれに活かしていきましょうね。みんな真剣で純粋で切実で悲壮ですよ。打算もほどほどにね。






そんな、






そんな気持ちを半日後に抱くとは思いも寄らず、

(もやもやお終い)

陽光煌く中、ワタシは午前9時台の海浜幕張を闊歩していました。
(あ、そうそう、どうでもいいことですが、いつも思うんですけど幕張駅降りてすぐに横断歩道を渡って向かいのビルの中を行った方が快適よ?非日常感は減るけど)

以下、見たアーティストたちの忌憚なき感想を…twitterではうざがられるでしょうからこの場で、率直に書いていきたいなと。一言ずつ。

ちなみに予定は前回書いた通り↓↓

今回参加日はTOKYO8/20土曜日の一日のみ。
最終的には12アーティスト+1を見ました。

それでは順に記していきたいと思います。
(※画像はほぼ全てサマソニ公式から)


Doul

10時過ぎからソニックステージでイベント全体の・・特にメッセ側のハナを切るトップバッター

Doul

登場して最初の3曲ぐらいストレートなロックが続き、それらでは若干硬かった印象がありましたが、アコギ弾いてた4曲目からは良い意味で肩の力が抜けてきたのか…それとも私個人の好みの問題もあるのかな、ラップや少し跳ねた曲たちでカッコ良さ増し増し。客席を盛り上げ見事にトップバッターの役割を果たしました。
こういう舞台ですからより相性が良いと思われる海外の方へ届いてるといいな。楽しかった。


CVLTE

Doulと少し被ってたので途中からでした。こちらはマウンテンステージのトップバッター

CVLTE

これが個人的には掘り出し物で、広いマウンテンステージを物ともせずスケールの大きさを存分に発揮していました。客も既にそこそこついてるし普通にいけば大きなバンドになってくんじゃないかという予感。VJも曲の雰囲気に合ってて良かった。(中盤の、森の中のポケモン像みたいなのが気になった笑)
ただ、洋楽をメインに聞いてるものとしてはあまり客に…邦楽にありがちな、同じ動きを煽るのは…。ま、個人的嗜好と違うだけですか。
今度はフルで見てみたいな。


カメレオン・ライム・ウーピーパイ

ソニックステージに戻って、今まで2つとは毛色の違うウーピーパイさんを。

カメレオン・ライム・ウーピーパイ

カラフルな見た目、仮面を被ったメンバー×2、魅力的な音源、邦サブカルチャー感満載のユニット、カメレオン・ライム・ウーピーパイ。サマソニとの相性は良かったはず。だからこそ、もっと盛り上がって欲しかったなと。調べてみれば結成自体はここ最近の話ではないし、ライブの経験も結構あるはず。できれば食べ合わせの良いアーティストたちが多い日に出たら…どうだっただろう。いろんな意見はあるでしょうが個人的には少し…まあ…はい。
音源、好きです。うまくいけば確かな存在感を示せても良かった。でも検索してみればtweetされた件数も少ないようで。でも次またどこかで見てみたい。(こんだけ書くからにはホント、今度どこかのフェスで出会ったら見るつもりよ)


Who-ya Extended

ウーピーパイを途中で切り上げてWho-ya Extendedへ。

Who-ya Extended

まったく知らないアーティストさんでしたが、なるほど呪術廻戦のOP曲をやってるのね。まだ若く初々しさの残る印象でしたがいざ歌ってしまえば堂々たるもので、アニメソング畑の人らしくデジタルビートでテンポの良い曲たちを次々と放っていました。とはいえバックにはGtとBが生楽器で構え、一体感とドライブ感のある演奏を繰り出して…なるほどサマソニに出てくるだけあってアニメとか関係なく勝負しようとしてるのかなと。
自分は一時期ブンブンサテライツが好きで。そういうこともあってか予想以上に楽しく見られました。


THE LINDA LINDAS

そしてこの日初の洋アーティストはザ・リンダリンダズ。

THE LINDA LINDAS

…たとえばそういうの嫌がるアーティストもいるかもしれませんが、やっぱりさすがに高校生ともなると自分の子供世代なもんでどうしても親目線が含まれてしまうというか。そして、そんな子供たちがブルーハーツのリンダリンダをカバーするんですよ。
・・・。
おいヒロト、マーシー、見ているか。それから同年代のアーティストたちも、聞こえているか。アジア系とはいえアメリカの高校生たちがあのリンダリンダをカバーをしてるぜ。あの頃多くは海外進出なんて夢のまた夢だったけど80年代後半のバンドブームは確実に日本国外に羽ばたいたぞ、と。
ちょっと泣いた。


CHAI

リンダリンダを演奏するまでは必ずいようと思ってたら最後だったので、CHAIさんは途中からに。

CHAI

サマソニ前にあらためて音源を聞きなおしてみたんですけど、いややっぱ…アレンジのかっこ良さとそれから次々新しいことに挑戦していく姿勢、すげーなと。今回は途中からだったんで後ろの方でおとなしく見る形になってしまいましたが、いつか時が来たら前方で踊りたい。


WENDY

そして今日初めて足を踏み入れたるは、J-CULTUREステージ。そこでは結成したてのバンドを見ました。

WENDY

デフレパードやKISSやエアロスミスといった名前がインタビューで出てくるようなバンド。こういったバンドが再び出てきたんだね。もうギターのストローク一発であの頃の、ヘアメタルや80年代ハードロックに通ずる音が飛び出してきます。嗚呼この手のバンドを語らせたらおっさんどもは必ず一家言持ってるよね苦笑
まあ私も一家言あるけどね、若い感性のまま好き勝手暴れてほしい。幸い数年前と違って、たとえば今回サマソニに登場したMÅNESKINやGreta Van Fleet、それに他にもノイジーなバンドたちが世界中に出始めている。彼らと切磋琢磨しつつ………がんばってほしいなと。


RINA SAWAYAMA

そして足早にマリンスタジアムへ向かうと、ステージでは司会のお馴染みサッシャがアーティスト紹介をしているところ。今回のサマソニの個人的ハイライトの一人に間に合いました。

RINA SAWAYAMA

メッセージに関しては前述の通りちょっと引っかかりましたがそこはとりあえず置いといて、まーかっこいい。オーラバシバシ、実にカリスマティック。コーチェラの配信を拝見した時はロック的なステージングと攻撃性に圧倒的かっこよさを感じていたけれど、今回はもっと…DIVA的な…佇まい、オーラ、カリスマ性、そこら辺を強烈に受け止めました。これでいて日本語でMCするんですから今までにない奇妙な感覚。まあもう洋楽とか邦楽とか関係ないけどね。どうかな。どうだろう。


Awesome City Club

慌しくマリンスタジアムを後にしてメッセに駆け込むとソニックステージでは…演奏始まってるー!

Awesome City Club

いや、もう人だかり凄かった。自分が体験した中ではこの日一番。つか、さ、発表されたときから思ってたけど、Awesomeやその次のVaundyにソニックは小さすぎやしないかい? サマソニさんたまにそういうことやるからな。
ともかく。ある程度前に突っ込んでいってから気づきましたが、これはちょっとコロナ禍のフェスとしてはどうだろうって密度。Awesomeさんは覚えてる限りは客席を煽ることもなくそこはありがたかったですけど、ちょっとね。
演奏は、正直もっと長く…そして入り込んで見たかったんで感想はまたの機会に。今現状はライトなことしか言えません。ただひとつだけ言うなら、最後の曲、タイアップでドラマの番宣映像が後ろに流れていたじゃないですか。…ああ、こういうしがらみに囚われざるを得ないのかなと。ゆえにそんなんに縛られてないステージをね、ちゃんと見てみたいなと。もっと大きな箱で。


気がつけば午後3時。
過ごしやすい気候にもかかわらず疲労からか汗は絶え間なくかいて、栄養補給とクールダウンと。
その後再びマリンスタジアムへと向かいました。


The Libertines

ライブをわざわざ新しく収録してきてくれてそれを流すっていう。

The Libertines - Video Live -

やっぱ最高じゃんか。サマソニ向けのMCとかもやってくれて…。キャンセル時にはずっこけましたが、ああごめん、当時はがっかりしてちょっと自棄になってたけどいつかどうにか日本に来てもらいたい。マリンスタジアムで直に見たいなと。


MÅNESKIN

そしてこの日の個人的ハイライト2つめ、イタリア発の超新星。

MÅNESKIN

や、正直なとこ、音源に関しては100%諸手を挙げて大好きと言うほどでもないんですよ個人的には。いやまあ好きな部類ですけどそこまでは。ところが…。いやーライブだと迫力3割り増し。そして各種客を飽きさせないムーブ&ギミック。日本語、煽り、被り物、Gt&Bの絡み。若手バンドとは思えない堂々たるステージでした。
後日twitterなんかを漠然と眺めていると彼らについてのtweetを多く見かけました。注目度の高さと相俟ってベストアクトに挙げてた人も多かったような。インパクトは絶大。来年当たりに出る(かな?)次のアルバムが大注目になりそうですね。(個人的にはGtトーマス・ラッジがもうひとつ存在感を発揮するようなことになってほしいなと期待)


Kacey Musgraves

熱狂のマリンスタジアムを後にして、今回私がサマソニの〆に選んだのはソニックステージ。

Kacey Musgraves

結論から言うと、今回のサマソニの私的ベストアクトは彼女Kacey Musgravesでした。アルバムのジャケ写とはちょっと違った雰囲気の如く、包容力と多幸感とそして愛とキュートさにあふれた完成度の高いステージ…集まった観客と楽しい時を分かち合う素晴らしいライブ。(8/21が誕生日だそうで客席から♪Happy Birthday to you も。)
順番も良かったかな。疲れと若干ささくれ立った心にちょうど良くじんわりと沁みていく感じ。一期一会。


St. Vincent

そして、私的サマソニ2022ラストは当初の予定通りSt. Vincent。

St. Vincent

1950年代辺り(?)を模したセット、圧倒的な演奏力、ライブ演出に合わせた楽曲アレンジ等々、これがホントに素晴らしいステージ。特にドラムの爆発力とギターの存在感、それからコーラス3人組がまるで演劇の登場人物のようにステージ上で動き、それからベースとキーボードは…と挙げてくと全員か、なんとも完成度の高い抜群のショーでした。
前回サマソニ登場時の近未来を感じさせるセットとはまた全然違いましたが、アニー姐さんさすがなにをやらせても凄い。名曲New Yorkも良かった。

そして最後ディープな歌モノの沼にズブズブと頭まで沈みながら私のサマソニ2022は終了を迎えました。〆2つのアクトは明らかに最高。裏のThe1975も2019年に続いて素晴らしいステージだったらしいですが、いやいやこっちも素晴らしかったぜ、見てる人は少な目だったけどな。


と、そんなわけで、

ザッと全アクトを振り返りましたが…そうですね、皆押しなべて最高でした(ざっくり)。ベストアクトは、

と直後にtweetしましたが、10日ほど経った今も変わらないかな。できれば日本のトップランナーたるAwesome City Clubを(もしくは他のアクトを)ちゃんと見たかったなという気もしますが、それはまた来年以降に。

その頃にはフェスのルールももっと進んだものになってますように。そしてそのためには、進める状況になって&実績が蓄積していますように。

めんどくさいけどもう一回考えておきますが、自分のやりたいようにやることではなく他者をどれだけ思いやれるか、大きくモラルや隣人愛を問われるサマソニだったかなと。

・・・。
折角のフェス、頭からっぽにして楽しみたいね苦笑


それでは。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?