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日本へ一時帰国

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一時帰国で日本を堪能。コロナの退避帰国の一年も収めます。
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2020年10月の記事一覧

生き急ぐのはもうやめて、心に栄養を〜正倉院展とかき氷と○〜

行きつけの美容院の美容師さんから「なんでそんなに生き急ぐんですか?」とよくきかれいた。「だって、のんびりしていることができないし、いまの時間があるときにできることは やっておきたいと思うから。」と答えていた。 とりあえずの答えであって、常に何かに向かっていないと、多分不安だったのか。でも実際、今までは、そのときにできることをできるだけ濃度を高めてやって行き、それがその先で役に立つ、というサイクルがうまく回っていた。だからそれでいいと思っていた。 もちろん、うまくいかないこ

生産者の顔が浮かぶお届け物

ネットで”家庭用”のりんご10キロ箱を頼んでみました。 普段はスーパーで数個入りのものを買うのですが、如何せん、上海で買うリンゴに比べると、日本のリンゴって本当に高い!リンゴに限らず、日本のフルーツはとても高いのです。もちろん、それだけの丹精込めて作られているからなのですが。 ネットで、産地直送、”家庭用”という箱売りのものを見つけて注文して見ました。形が不揃いでも、味が良ければ何も問題なし!これでリンゴを心置きなく食べられる、と楽しみに待ちました。 もともと発送予定を

世界遺産、今日はどんな美しい光景を見せてくれるのだろう?

毎朝、平城宮跡をウォーキングしています。ぐるりと周りを歩くと5キロぐらいでしょうか。ここは平原ですので、とにかく空が広くて、一切視界を遮るものがありません。あるとすれば、大極殿や朱雀門ぐらいで、それらは、もちろん、その自然とともに 古の都がそこにあったことを 思い出させてくれます。 毎日、日の出前から歩くと、空の色は一日たりとも同じ日はないですし、雲の色も形も様々。今まで子育てや仕事に忙しく駆け抜けてきた私は、空をみあげる、という余裕もなくきたのですが、いまは、その贅沢を毎

家族で暮らせること、家族に会えること、それが叶わない今

ウイズコロナの世界になる前から、我が家にとって、家族で暮らせること、家族に会いたい時にすぐ会えることは 当たり前ではなかった。 香港駐在から戻り、主人一人単身赴任して、私と子供4人、そんな生活が七年続いた。でも、そんな状況は、転勤が当たり前の日本社会では 決して珍しくない。 そして上海に赴任した後、今度は、家族にいつでも会える、ということが不可能になった。上の二人は日本で社会人。三人目はアメリカの大学。日米中に離れて暮らすこと六年。アメリカに送り出したときは、今度はいつ会

古都に住むということ

一時帰国中の今、エアビーで借りた部屋に住むこともうすぐ8ヶ月。世界遺産がたくさんある古都に住んでいます。日々、ふとした瞬間に癒されることがたくさんあります。今この状態でここに住むことを選んだのは、今となっては、どれだけ自分の心を楽にしてくれただろう、と思う今日この頃。 同じ、そしてより有名で華やかな京都にも住んだけれど、なぜこんなにも、私は奈良が好きなんだろう、と思うほど。京都と奈良は、似て非なるもの。 歴史の刻まれた寺社仏閣がすぐそこにある。自然もたくさん残っている。

入国制限緩和、両方の立場から感じること

10月1日から外国人の入国制限緩和になりましたね。私は、日本人として外国人を受け入れる立場と、外国人として駐在地に入国する立場、両方にあるので、そのニュースを聞くと複雑な感じを持ちます。 日本に住む立場からこれを見ると仕事で行き来する人たちにとって、これは本当に嬉しいニュース。あるいは、日本に生活の拠点があるのに、戻れなくなっていた人にとっては朗報。しかし、先日も成田と羽田で10人を超える入国者の感染、というのを聞いたり、そもそも緩和以前の状態の時ですら検疫体制が限界、と言