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「オレンジが息をしている」

おとといは、日本で初めて缶ジュースが売られた日だそうです。
(おととい書け)
調べていたらちょっと「ほほぅ」と思ったことがあったので、めも。

「オレンジが息をしている」

1954年4月28日「明治オレンジジュース」発売。
瓶ジュースはアメリカから持ち込まれてすでにあったものの、ビタミンCが紫外線で壊れて味や色などの品質が落ちてしまうことから、缶ジュースが発売されたそうで、ポスターには、「オレンジが息をしている」のコピーが入っています。

(https://pin.it/2Jj29g2)

このポスターで見ると、商品名は「明治オレンジジュース」ですが、他の写真等を調べてみると、「明治天然オレンジジュース」や「NATURAL ORANGE JUICE」とレベルアップしていたり。いろいろ工夫してますね。

さっぱり売れなかった

で、当時ですが、缶の方が瓶よりも背が低く、中身が少ないという視覚的な影響で、全く売れなかったのだそうです。
そこで、明治製菓は同じ大きさのコップに瓶と缶の両方からジュースを入れて、同じ量だということを証明するCMを作成。
ようやくヒットしたとのこと。

売るための前哨戦としてのマーケティングではなく、
モノ本位で世に問うてから、
補助対策としてマーケティングをしていたのだなあと思います。

広告はあくまで売れない物のための補助策だった

広告では抜きん出ていたサントリーさえ、赤玉ポートワインの新聞広告が出たのは発売1907年に対して1909年。
かの有名なヌードポスターで勝負したのは1922年。
まず、信じて売り出す。
このプロセスが、最近はとても勇気がいる行動になってしまいました。そこに、大企業の意思決定者⇔世の中 の距離を感じますね。

(https://www.suntory.co.jp/wine/original/akadama/history/

「信じて踏み出す」ことを忘れない

いいものができたから売れるはずだ!
あれー、おかしいな、なぜ売れないんだ?
とアジャイルでやっていくこと(?)がめっきり減った今の世の中に、マーケティングという手段と良いものを届けるという目的の逆転現象と、そうせざるを得ない社会構造の弱さを感じます。

改めて、世の中に寄り添うマーケティングの眼と、信じて売り出すという熱意を併せ持ってお仕事に臨みたいと思いました。まじめか!

ちゃんちゃん!