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少しずつ気まぐれに生活はできていく

2024/06/25(火)

もといたところから坂戸市に引っ越してきて、ちょうど一週間が経った。
生活を整えることが中心で記録に手が回っていなかったけれど、ようやく書きたいなという気持ちになれた。

新しい寝室で、最近は7時前に目が覚める。
横浜住まいのころから夫より早く起きることが多かったのだけど、寝室とリビングが地続きだったのでなんとなく気を遣って朝を過ごしていた。
今は2階に寝室、1階にリビングなのでのびのびできる。

シャッターを開けて、軽い朝ごはんをつくり1日がはじまる。
パン1枚で済ませていたところ、最近はちょっと卵やベーコンを焼いてみたりしてみている。
リノベーション期間中、作業しながら私の祖母の家にお世話になっていた。この物件を選んだのも、祖母の家に遊びに行っていて幼い頃からなんとなくこの地を好いていたことが大きく影響している。

祖母は毎朝、お味噌汁と炒め物、甘い卵焼きをつくってくれた。ローテーブルを囲み、私と夫と祖母とで、テレビを見ながらゆっくりそれらをつついて食べた。
そんな朝の過ごし方がなんだか良かったな、と思いできることから真似してみているところ。お勤めでなくて、そんな必要はもうないのに朝はせかせかしていたようだ。

そんなふうに、祖母と寝起きをともにしているうちに生活の癖がうつってきている、というか、進んで実践している自分がいる。

今日は午前中は仕事。返信をしたり、いろいろと準備を進めたりして。あまり筆がのらない日だった。

10時ころ、祖母が来て麻婆茄子や副菜を持ってきてくれる。自分たちで塗った漆喰の壁を見たりして「なんでこんなこだわるかね〜」とか、「なるほど、分かった。普通の家じゃないのね!」なんてずっと驚いていて可笑しかった。
冷蔵庫に、なんか書いて、とペンを渡したらメッセージもこれまた可笑しい。こんなふうに、近くに家族がいるっていいな。おすそ分けしたり、ひまわりが綺麗だから一緒に写真を撮ったり。昔は当たり前だったんだろうな。

仕事が思うように進まないうちにごはんの時間になり、台所へ。新しい台所はこだわって大工さんにつくってもらったもので、立つ度とてもたのしい。
昼食にはそうめんを湯がいた。昨夜煮物をして、汁が余ったのでそれをあんかけにしようと思っていたので、余っていたブロッコリーの茎などを炒めたものにのせる。ようやく自炊が回りだしたかんじがする。

しばらく、引っ越しのもろもろで忙しく外食が多かったので、自炊がストップしていた。久しぶりに台所に立つと、何をしていいか段取りが全然分からなくて、ぼーっとしてしまう。
自炊は続く。昨日の余りもののアレがあるから、とか、使ってしまいたい食材をメインに、とか。何か軸があって、それ以外のパーツが揃っていくかんじ。その繰り返し。

午後は、Instagramから話したいと問い合わせしてきてくれた方とzoomでお話し会。イラストレーターとしての活動で、どう進んでいくべきか、みたいな話をした。
話す前に、自分がはじめの1年でやってきたことを軽く振り返った(過去の自分がInDesignでまとめてくれていた!)ら、問い合わせしてきた方とちょうど同じ時期くらいに思い悩み、アーティスト相談所のようなところに駆け込んでいた。

先の仕事がなかったり、今後やっていけるのか…というのはフリーランスだといつまでも付きまとう悩みだけど、その頃は特に不安だったな。一つ仕事が終わると、もうなにもない、という状況で。そういう時間に、次の種まきをするべく動くのがいいんだろうけど、すぐにお金になることを求めてしまっていた。

私は相談所に行って、やっぱり人と会うことだな、と思ってその足でギャラリーに行き個展の予定を入れたんだった。目標を決めて否が応でもそこに向かわせるみたいな。
それで実際、個展を機にいろんなつながりができたり、自分の方向性が見えたりして次に繋がっていったんだったな。そのあたりのことを話しながら、思い出せて良かった。

何より、そんなふうに問い合わせすることって勇気の要ることで、その行動を私に対して起こしてくれたことをとても嬉しく思う。そして、その方もやはりほわんとした優しい雰囲気を持った方でだった。最近は本当にいつもそうなんだ。
私の絵を好きと言って来てくれる人、はじめて会う人でも、みんな似たような雰囲気を持っていて、それが本当に不思議で嬉しい。

夕方、まだ塗れてなかった玄関の床を塗って、1Fの塗装は完了。
夜は、届いた照明を取り付けたら、そのまま部屋を飾りたい気分になってあちこちに仕掛けてみる。まだまだ荷解きなんかも残っているけど、こんなふうに少しずつ気まぐれに家はできていくんだ。

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