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日記〜元気がない日に鎌倉へ行ったはなし②〜

この記事は前編のつづきです。前編はこちら。


歌っていたら日がさしてきて、すべてがキラキラし出して綺麗だった。ああ、外に出て良かった。エネルギー補給できたな。

そのあとは海から離れてまたちょっと極楽寺のほうまで歩く。途中で外国人に道を聞かれてたどたどしたけど、なんとかなった。ちゃんと辿り着けたか心配だけど、なんとなく良い気持ち。

たどり着いた極楽寺は目立ったものは何もない感じだけど、そこがいいな。江ノ電がとおるトンネルがあって趣がある。そこまですでに一万歩くらち歩いていて、さすがに疲れたのでカフェのテラスでホットココアを飲ませてもらう。

極楽寺といえば、大好きなドラマ「最後から二番目の恋」の舞台だった。小泉今日子と中村貴一が改札でいつもばったり会うシーンを思い出す。母も好きだったから、写真をあとで送ろう。久しぶりにドラマも見たいなあ。

極楽寺駅から江ノ電にのる。行きと同じ道を帰るのはつまらないので、藤沢まで行ってしまおう。時間はたっぷりあるんだし。江ノ電は稲村ヶ崎あたりから海の近くをとおるので楽しい。今日のしめくくりにいいな。やっぱりみんな、海が見えるとスマホから目を上げて地平線を見ていた。

藤沢に着き、今度は七里ヶ浜あたりも行ってみようかな、と思いながら江ノ電を降りる。

横浜へと向かう電車の中で、2年くらい長く伸ばした髪を切ってしまおうかと思い立ち、明日の予約をする。中学生からずっと同じ美容師さんに切ってもらっているけど、なんとなく気分を変えたくて、最近知り合った美容師さんに連絡をとる。ヘアドネーションもできそうなので、してみようと思う。

白楽に着いて、夜は旦那さんが奢ってくれるというので仕事が終わるまで古本屋で暇をつぶす。この前見かけてからずっと気になっていた本がまだ残っていたので、わざわざお金をおろしてからまた入る。

それはファッションの歴史の本で、いろんなカテゴリーごとの歴史がかかれている。たまらない一冊。戦前〜戦後の大衆文化はとても興味深い。さらに、本がつくられた時点で振り返っているから、そこで述べられている「最近」が昭和50年あたりってところもまた面白い。

そのあと旦那さんと合流して、行ってみたかった中華に行く。このあたりは中華料理店がたくさんあるのだけど、一番おいしいお店だった。二人なのに5種類くらい頼んでしまい、お腹いっぱいになる。食べきれなかった胡麻団子はタッパに入れてもらい持ち帰る。これまた一番美味しい胡麻団子だった。

特別なにかを得たとか、ひらめいたってことはなかったけど、ただやりたいままにやって現在地を再確認するような、そんな一日だった。最近マーケティングを勉強していて、お金のことで頭がいっぱいになってしまっていたのも良くなかったかも。

ゆっくりでいい。好きな人の似顔絵を描いて喜んでもらう、そういうことでいい。またゆっくり日々に戻っていこう。

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