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借りパク事例#1 カリタガワの主張
こんにちは、借りパク総合研究所(パク研)研究員のYです。
この世の中から、望まれない借りパクを減らしたい、あわよくば無くしたいと、パク研での活動に勤しんでおります。
ただ、かくいう私も過去に何度か借りパクをしてしまったことがあり、研究を続けることには自戒の念が込められています。借りパクを悪だ!撲滅だ!と騒ぎ立てるつもりは毛頭ございません。
借りパクという行為は人間関係における「あるある」だと考えています。カリタガワにもカシタガワにもそれぞれのストーリーがあり、想いがある。でもそこに微妙なわだかまりや気まずさみたいなものが残っているならば、何かしらの解があるのではないか?と仮説を立て、検証していきたいと考えています。
事例 #1 カリタガワの主張
今回話を聞いたのは、30代前半の既婚男性 カリパクオさん(仮名)
率直にお伺いします!借りパクをしたことはありますか?
カリパ「記憶に新しいもので2つあります。1つ目は、大学時代、上京したての頃、一緒に地方から出てきた数少ない友人がいたんですが、彼からある日呼び出されて近況の報告をしました。僕も慣れないひとり暮らしでちょっと疲れていた。そんなときこれを読みなよ、絶対元気になるし、強くなれるよ!って渡された本を借りパクしました。連絡もそこからあまり取らなくなりました。本当に申し訳ないと思っています。」
具体的にどんな本だったんですか?
カリパ「池田大作語録という本です。ブルーのラインマーカーがびっしり、付箋も大量に貼ってました。僕はこれは借りたのでしょうか?もらったのでしょうか?」
※付箋だらけの本 (イメージ)
借りるときに〇〇には返してね?のような期限はなかったのですか?
カリパ「ありませんでした。ただ、読む気がなかったのなら、初めから借りるべきではなかったなと今になってみれば思います。」
なるほど。2つ目の借りパクというのは?
カリパ「これは、社会人になりたての頃、熱いチームリーダー的な人から、お前もビジネスマンの端くれだ。心を入れ替えろよ!と稲盛和夫さんの"君の思いは必ず実現する"という本をお借りしました。」
実際の借りパク本。見事に帯も値札もそのままだ。
なぜ読まなかったのですか?
カリパ「これに関しては、いつか必ず読みたいと思って置いてありました。本当です。ただ、仕事で実務的に覚えることがどんどん増えて、私生活も忙しくなって、後回しになってしまって、、感想で口ごもるのも失礼だから。読まずに返すわけにもいかないし、、」
そのチームリーダーとは気まずい関係にはならなかったのですか?
カリパ「初めの数ヶ月は、その話題に触れさせないように必死でした。つまり私自身も後ろめたかったのだと思います。ただ、その期間を過ぎればもう失念しておりました。。今日この機会がなければずっと自宅の本棚に飾られたままだったと思います。」
分かりました。今からでも返したいと思いますか?
カリパ「本のテーマがテーマなので、どの面を下げて返せば良いのか、、そのチームリーダーともすぐに自身の異動によって離れてしまって、もっというと私が転職してしまいました。。」
あなたがもしカシタガワの立場だったとして、貸した本のことを覚えていますかね?
カリパ「もちろん、自分はこんな無礼な人間なんで、返ってこなかったとしてもあんまり内容が響かなかったのかな?で終わるかなと思ってしまいますが、もし本が返ってこなかったとしても共感や感想を言ってくれたら、とても嬉しかったと思うし、その人との関係性ももっと良くなったんじゃないかと思います。」
今後同じように借りる状況になったらどのように対処しますか?
カリパ「性格上、’借りる’からすぐに’借りパク’になってしまう気がしますので、期限を決めて、〇〇日までには返します!って宣言してしまいますかね。それで感想かもしくはお礼を添えて返却したいと思います! あと、大変失礼ですが、読む気がないなら借りないようにしようと思います。」
言わせちゃったみたいで申し訳ございませんね。ありがとうございました。
今回のケースは、カリタガワの貴重な証言を具体事例を挙げていただきながら振り返っていただきました。自分もそんなことがあったな・・・と頷かれる方もいたのではないでしょうか?
事例#1 カリタガワの主張のポイントを少しだけ考察してみましょう。
・借りパクした側は、返すまで借りたまま/預かったままの状態だと思っている。パクの認識がない。そして、忘れてしまう。
・借りパク状態が長引く間に、相手との関係性にも変化があり、どんどん蒸し返し辛くなる。
・解決策として、借りる際には期限を明確に宣言してしまう。もしくは安易に借りないこと。
次回の私の投稿では、カシタガワの想いや考えも聞いてみてまとめてみたいと思います。
ではごきげんよう。
借りパク総研 研究員 Y
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