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「育休夫」の観察日記#ep.2 愛のボルテージ

夫が育休を取るのは今回が二度目だ。
ムスメAの時も育休を取っている。私が1歳まで育休を取り、その後、バトンタッチ方式で夫が半年間育休を取った。

ムスメAがアカチャンの頃、夫は忙しかった。当時、進学校の3年生の担任で、ムスメAが生まれたのが秋。受験シーズン真っ只中だったのである。

夫は、起きているムスメAに何日も会えないことがザラにあった。

夫はアカチャンのムスメAを、普通に可愛がってはいた。が、私からすれば物足りなかった。
“あぁ、アカチャンてなんてかわいいの!我が子はなんてかわいいの!どんな仕草も表情もかわいい!あぁいいにおい!大好き大好き!”
ってな感じの私のテンションとは全然違った。

後になって聞いてみると、夫は「アカチャンとの接し方がよく分からなかった。」と言う。
そりゃそうか、初めてだもんね。それに、一緒に過ごす時間も短かったしね。我が子だからって、突然愛情がマックスボルテージになるわけではないよね。

それが、ムスメAが1歳になり、夫が育休に入ってから、明らかに何かが変わった。ムスメAをめちゃくちゃ可愛がっている、と私が感じるようになった。
夫がなにか意識したわけではなく、自然にそうなっていった。

夫が撮るムスメAの写真も増えたし、ムスメAに着せたいと言って服を買ってくるようになった。
なにより、ムスメAと楽しそうに遊び、とろけそうな顔で抱っこするようになった。


そんな過去の経験から、ムスメBの妊娠が分かった時から、夫は出産後すぐから育休を取ることを希望した。


そして今回、新生児期からムスメBと24時間を共にしている夫は、ムスメBを間違いなく溺愛している。
ムスメAの時のようなたどたどしい可愛がり方ではなく、めちゃめちゃめちゃめちゃ可愛がっている。

私よりたくさん写真を撮っているし、まだ反射的なムスメBの笑顔に頬を緩めている。

とりあえず、今のところ、生まれてすぐから育休を取ってもらってよかったなと思っている。

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