強迫性障害の改善法

こんにちは、かりんとうです。
年が明けてからもうすでに2か月経ってしまいました。僕は大学4年生ということもあり、今年に入ってからしばらくは卒論作成に追われていました。卒論自体は提出できましたが、論文がどう評価されるのかはまだまだわからず不安です。晴れたり雨が降ったりと天気もまちまちで、体調を乱れがちですね。
この状況はメンタルにはあまり良くないかも。。。

話は変わりますが、私自身、中学生のころから強迫性障害に悩まされてきました。
ことあるごとに不安や違和感を覚えてしまい、その感情を打ち消すように特定の行動にはしる。しかもその行動は収まるところを知らない。
だからこそ、この強迫性障害という病気は本当に厄介です。
私のフォロワーでも多くの方が同じような経験をされているでしょう。

そこでこの記事では、私がどのようにこの強迫性障害を改善させていったか、強迫性障害をよくするにはどういうことをするべきか、というのを私なりの考えとともに綴っていこうかと思います。あくまでも私個人の意見ですので、ご参考までに読んでいただければと思います。
なお本記事の内容は強迫性障害の方のみならず、その他のメンタル疾患(うつ病、双極性障害などなど)の方にも通じる部分があると思いますので、読める範囲で読んでいただければと思います。

今現在の私の病状

最初に書いたように私は8年前(中学3年生くらい)に強迫性障害を発症しました。考えがいつもまとまらず学校の授業にも集中できなくなっていました。症状がひどかったときはかけ算の九九まで確認するようになり、自分でもその症状の深刻さを自覚するようになっていました(詳しくは下の記事をご参照ください。)。

しかし、いまは強迫観念・強迫行為はだいぶ落ち着いています。症状の波はありますが、生活リズムを見直したり服薬によって自分でコントロールできています。頭重感はまだ残っていますが、強迫性障害がひどかったときに比べたらずっと暮らしやすくなってきました。

したがって、強迫性障害という病気をどのように治していくのかといった問題には、自分なりには回答できると思います。


治療で大事なこと

まず強迫性障害のみならず、ほとんどのメンタル疾患の治療で大事なことは以下の3点です。

  1. 病院に通うこと

  2. 生活習慣を見直すこと

  3. 時間をかけること

おそらく多くの方が「そんなの当たり前でしょ」て思うかもしれません。
確かに、どれもこれもよくいわれていることです。しかしメンタル疾患の治療というのは結局、上の3点に尽きるものだと思います。それは強迫性障害であろうと同じ。人間のメンタル事情は複雑なものですが、それを決める要因は意外と単純なものばかりなのでしょう。

病院に通うこと

メンタル疾患をもつ方々の多くがもう既に精神科や心療内科といった専門機関を利用しているでしょう。なかにはカウンセリングを受けているという方もいるはずです。
強迫性障害を経験している私が思うことは、やはり専門機関への通院はきちんと継続するべきということです。私自身も、症状が改善してもなお精神科には通い続けていますし服薬も継続しています。
メンタルの問題は深刻です。メンタル疾患に悩まされている時期というのは、間違いなく自分の人生のなかで一番辛い時期といえるでしょう。だからこそメンタル疾患の治療は、専門的な知識をもった人に相談しながら行うべきだと思います。「専門的な知識がある」というのは具体的にいえば、「前例を知っている」かつ「科学的な根拠にもとづく治療法を知っている」ということです。したがって彼らは、私たち当事者以上にメンタル疾患のことを知っています。よって治療の過程において彼らに頼らない手はないと考えています。

ただし、通院する専門機関の選択には注意が必要でしょう。すなわち「その病院には正真正銘の専門家が在籍しているか」を見極める必要があるということです。
私も深く理解しているわけではないのですが、医師は自分が勉強した内容にかかわらず自分の標榜する科を選ぶことができるそうです。内科の勉強をしてきた医師が、精神科を名乗って開業するみたいに。つまり精神分野の勉強をきちんとしていない医師が「精神科医」として患者の診察を行うということも可能らしいです。よって専門機関を選ぶときには「その医師がきちんと精神科の勉強をした医師なのかどうか」を調べなくてはいけません。
調べ方として一番簡単なのは、日本精神神経学会のホームページを確認することです。ここで精神科専門医として登録されている医師を探すと良いと思います。この資格を持っている医師ならメンタル疾患の治療をよく理解しているでしょうし、見当違いな薬の処方をする可能性も低くなるでしょう。



生活習慣を見直すこと

多くの方が経験的に理解していることだとは思いますが、身体が乱れれば心も乱れます。私も睡眠時間が短い日が続けば、考えが止まらなくなったり、集中力がいつにもまして低下してしまいます。だからこそメンタル的な不調がある場合は身体のケア、すなわち生活習慣の見直しが大切になるでしょう。
生活習慣の見直しとは、簡単にいえば睡眠・運動でしょう。ただし運動については、メンタル疾患を持っているとなかなか継続できないので、まずは睡眠時間を確保することにフォーカスするべきだと思います。適切な睡眠時間は人によって差があるようですが、大体7時間~8時間が目安とはいわれています。
メンタル疾患をもっている方の中には、症状のせいで睡眠がとれないという方もいるでしょう。それはごく自然なことです。そういった場合はまずはもちろん主治医に相談するということが大事です。相談したからといってすぐに改善するわけではありませんが、何かしら策は考えてくれるでしょう。例えば眠剤を処方したり、カウンセリングを提案したり。あとでも書きますがそういった試行錯誤がメンタル疾患の治療では大事になってくると思います。

時間をかけること

これはメンタル疾患の治療のなかで一番大事なことだと思います。
まず強迫性障害に限らず、メンタル疾患というのは本当に大変な病気です。おそらく患者さんの多くが、メンタル疾患を中心とした生活(メンタル疾患に囚われた生活)をしているのではないでしょうか。その状態からメンタル疾患を改善させてフツーな生活をするというのは容易なことではないでしょう。だからこそ治療にはどうしても時間がかかります。治療期間には個人差がかるでしょうが、多くの場合は1年以上はかかります。なかには10年以上かかる人もいるかもしれません。

症状がよくなったと思ったら次の日は悪化する。新たな症状が出てくる。主治医が処方された薬が効かなくて、新しい薬を追加されるなどなど。メンタル疾患の治療中はさまざまな困難があるでしょうし、それに伴う試行錯誤も必要になるでしょう。メンタル疾患というのはそういうふうにゆっくり時間をかけながら良くなるものです。

主治医と相談したり、生活習慣を見直したり。そういう「メンタル疾患に良さそうなこと」にできる範囲でいいから地道に取り組むということが大事だと思います。そしてそれは同時に膨大な時間をかけるということにもつながります。泥臭いですが、メンタル疾患というのはそうでもしないと治らないのでしょう。

まとめ

以上、メンタル疾患の治療で大事な3点を述べました。
どれもこれも当たり前なことでしたね。ただ、メンタル疾患の症状が重い方からすると非常に面倒なことでもあります。だからいきなり3つ全部行う必要はないと考えています。少しずつ、時には中断しながらも。自分の症状や体調に合わせて行っていくのがベストです。


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