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今日の本 29

福音館書店

とこちゃんはどこ
作:松岡 亨子
絵:加古 里子(かこさとし)
¥990(税抜¥900)


とても好きな本なので、どうせなら区切りの良い「今日の本 30」とかにしたかったのですが、なかなか計画性なんていうものをちょうど持ち合わせているうまい話は無いもので。29でご紹介。
「今日の本 28」で書かせていただいた、「からすのパンやさん」の作者、かこさとしさんが絵を書かれております。

「とこちゃんはどこ」

ワタクシのハウスにあるこの本は、結構むかーしからある本なので、表紙も中の紙も焼け焼けだったり、本を綴じてるホッチキスがチョーット心許なくなってきております。(ちなみにテープで補強してある部分もあるけれど見るからに時を重ねている感)
一番最後のページに鉛筆ででっかいまるが書いてあったり…誰が書いたのかわかりませんが、時間や世代を超えて受け継がれているブック!

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<あらすじ>
いつもお気に入りの赤い帽子をかぶっているとこちゃん。お父さんやお母さん、おばあちゃんが目を離すと、すぐどこかへ行ってしまいます。とことこ駆け出して…

この本は、とことこ駆け出してどこかへ行ってしまうとこちゃんを、たくさんの人の中から見つけ出す!という、「ウォーリーを探せ」みたいな本です(ウォーリー本当はあまり読んだことがない)。小さい子はもちろん楽しめるのですが、大きい子でもものすごうくワックワックになります。大きい子というのは大人のことです(そうそこのあなた)。ゼヒ読んで欲しい。

出てくるたくさんの人たちの表情や動きが生き生きとしていてそれだけでも楽しいのですが、たまに出てくる「子どもに引っ張られてワタワタしているヒト」とか、「何かくわえている犬」とかを見るのも可愛いし楽しいです。ちなみに、個人的にはとこちゃんがかけていってしまう時の、つちけむり的な、タタタタターという様な跡がとても好きィ!チョウチョを描くとどうしても付け足して描きたくなる、飛んだ道のテンテンテンみたいな感じです(伝われ)。

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この本、文章の書き出しが所々、太文字大文字になっていて可愛いポイントです。あと!文字つながりで言うと、本の下の端に書かれているページの表記!幼き頃は見えてすらいませんでしたが、発見しました。それはそれはえげつない程に可愛い。小さくて可愛いし、字体が…感動モノです。

沢山読んでいるからとか、大好きだからとかで何でも知った気になりがちですが、やっぱりその時々で新たな発見や気づきを得られて、知らないことを知ることができて、毎日がエブリデイハッピー楽しい。

明日も更なる発見を期待して、楽しんでいきたいと思いまス!イェイイェイ!


今日の本、第29号、とこちゃんはどこ

これにて。


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