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今日の本 23

岩崎書店

ふれ、ふれ、あめ!
作:カレン・ヘス
絵:ジョン:J:ミュース
訳:さくま ゆみこ
¥1430(税抜¥1300)


日に日に気温がすこーしずつ下がりつつあり、だんだん秋みがましてむしろ冬感出てきている今日この頃。みなさんいかがお過ごしでしょうか。そろそろコタツでも出そうかなあとか衣替えッしなきゃッとか思っていますでしょうか。ワタクシはちょうどこの時期の14:00くらいの空気の匂いが好きでフゴフゴしております。フゴフゴ

もし本に旬があるとするならば、確実にイマジャナイ感はあり…どちらかというと真夏の中心のちょっと前あたりに読むのがベストだと思うこの本。そうは思いつつも手にとってしまったのだから、、とかそんなことではなくて、むしろ時期なぞかんけえねえと思うくらい良い本なので、今回描こうと思います。

「ふれ、ふれ、あめ!」

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見返しの色が可愛い(これは最初の見返し。最後の見返しはマリンブルー)

<あらすじ>
テッシーは3週間も続き通りの猫もぐったりする様なからから天気の中、雨を待っている。テッシーは遠くの空に雲が湧くのを発見した!

作者のカレン・ヘスさんはアメリカのメリーランド州出身の方だそうです。ワタクシはまだアメリカに行ったことがないので州の位置などもよくわかりませんが、この本は多国籍国家なアメリカを題材にしているのかなあと思いました。少なくとも、この本の題材が日本ではないことが確かだと思います。多分。いや絶対。ちなみに絵を描いたジョン・J・ミュースさんもアメリカ出身。オハイオ州出身。

絵本なのですが、文字も多く、絵も水彩画の様な淡い感じで、子供の頃はあまり読んでいなかったと思います(購入者マイファザーにソーリーと伝えたい)。今になって改めて読んでみて、本当に良い本、良い作品だなと思います。

テッシーの思った通り、雨は降り出します。水着を着て、友達のジャッキー=ジョイス、リズ、ローズマリーと一緒に外でシャワーの様な雨を浴び…子供たちのはしゃぎ声に気づいたそれぞれの母親たち。顔を見合わせ、、笑顔になり、、ストッキングや靴を脱いで子供たちと一緒に雨のシャワーを浴びます!みんなでお母さんと手を取り合ってくるくる踊るのです。(ここのシーンの絵が好き!)
雨が止んだ後、びしょぬれになったテッシーとテッシーのお母さん(かあさん)が家に帰るシーン。ここが最後なのですが、、その情景がものすごく目に浮かびます。(ここが一番好き)とても美しく、空気が伝わってくるのです。(写真)

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小学生の頃、傘を持っていながらあえてささないとか、水溜りがあったら必ず入るという取り組みに邁進していたワタクシは、雨を自ら浴びに行くというのがとても好きです。今はなかなかできていないけれど。
テッシーと友達たち、そしてそのお母さんたちで踊り合うなんて、、なんて素晴らしい…絶対楽しいだろう…。そして、一番好きな最後のシーンの最後の表現たち。文字を持つ人間として生まれてきて良かったと思った瞬間です。本当に。(写真)

この本的なことを必要としている人がたくさんいる気がします。ヒトとしてのコンポン

全然ニュアンス違うし、多分できてもうまくいかない気がするけど、、「雨が降ったら踊るの会」とかあったら楽しいだろうな…会員自分だけで始めようかな…ウフフ

興味の湧いた方、是非この本、読んでみてください!


今日の本、第23号、ふれ、ふれ、あめ!

これにて。


https://books.rakuten.co.jp/rb/1350737/?l-id=search-c-item-text-06


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