宮城夏鈴 Karin Miyagi
「おきなわのお嬢さん」~麗しきみやらび~リバイバル写真展に寄せて
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「おきなわのお嬢さん」~麗しきみやらび~リバイバル写真展に寄せて

宮城夏鈴 Karin Miyagi


今回、私(宮城夏鈴)が、なぜ、沖縄アート界の巨匠、名嘉睦稔氏の「おきなわのお嬢さん」~麗しきみやらびを写真にリバイバルした展示会を開催したいと思ったのか、

その経緯を、少し長くな りますが綴りたいと思います。

私が睦稔さんを知ったのは4年前に北谷町にドライブに行った際にボクネン 美術館に初めて 足を踏み入 れたのがキッカケです。

そこで、名嘉睦稔氏の版画「妹の祈り」に出会いました。1992 年、私の生まれ年と同じ年に書かれた絵でした。

ちょうどそのときに妹を白血病で亡くしたばかりで、現在所属している事務所からお話があり、そのお話を受けるかどうかを すごく悩んでいました。そのタイミングで「妹の祈り」が私の目に飛び込んできました。

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髪の長い女性がサングァーを持って、星の瞬く空に導かれてる様子が、妹からのエールのように感じられました。

その絵に肩を押され上京し、東京での生活を始めました。どんなに寂しくて も部屋に帰ると、飾ってある「妹の祈り」の絵を見ると沖縄を感じられ、すごく支えられていました。

「おきなわのお嬢さん」~麗しきみやらび~展は、2016年3 月に初めてボクネン美術館に行っ た際に鑑賞 しました。

母の知り合いの美術館スタッフさんに「どうぞ見に行ってみて~」と声 をかけていただいたのが きっかけです。次から次へと絵を見ながら進んでいく度に、感動 で心が震えたのを覚えています。

自分の 内に脈々と受け継がれてきた沖縄の魂みたいなも のの存在を感じ、それがすごく喜んでいるような不思議 な感覚でした。

それからずっと、「おきなわのお嬢さん」~麗しきみやらび~をぜひ、もっとたくさんの人 に見てもら いたい。特に若い女性たちに見てもらいたいという思い。そして私自身、絵の中の女性のように美しくな りたい。沖縄の魂を十分に生かして生きたい。という思いを ずっと持ち続けてきました。それが、いつし か私の一つの夢になりました。

睦稔さんの線画集のコメントで、絵を描き出すきっかけとして、沖縄の先達が描きたらずこ の時代に残 してあると考えたからだった。戦争で焼けたかで、 沖縄の絵画があまりにも少ない。とのコメントを読み、 本当にそうだなと初めて気づいたことがありました。

バーサーを着てからじを結った女性は、私たちの世代ではもう身近なものではなくなってしまいましたが、私達の祖母の世代からすると、子供のときに見て来たおばーやお 母さんの姿だったんじゃないかな、などとも想像しました。

そんな祖母も他界し、次世代がまた生まれてくる時代になりました。

「おばーが体験して来たことを少なからず感じ取りながら生きて来て、これから何ができるの だろうか?」

先祖が残してきた今を、私たちはどんな形で次世代へと伝えていけるのだろうか、今、何を残せるのだろ うか。私たちには、何ができるのだろうか。

とても大きな課題ですが、アートの力を借りて表現し、伝えられるようなものにできたらと 思っています。

さらには、首里城の消失だったり、普天間基地の辺野古への移設の問題であっ たり挙げ出 すとキリが ないほどの言葉にならない思いは沖縄の人みんなが持っていると思います。こ のような出来事は、沖縄の人のみならず多くの人の関心を引きつけているように思いま す。

しかし、沖縄の自然はそれをよそに力強く、その存在を輝かせているように思います。

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そんな自然を写真で写し出すことによって目には見えな い何かが語りかけてくれるような、そんな気もします。

沢山の人が沖縄について思い、問い、想像する瞬間を生み出すことができるように、そして 見る人個人 個人が、自分の内にある脈々と受け継がれて来た魂の美しさを思い出し、様々な出来事の背景にある様々 な思いを未来への希望へとして取って代わることのできるよう な写真/映像展を開催できることを強く夢見ています。(睦稔さんの絵から私が希望を頂けた ように...。)

このような思いから始まったプロジェクトが、奇跡的なたくさんのご縁を頂き、想像もしなかったような作品になりました。

奇跡的な朝日の出現、たくさんの草花との偶然の出会い、そして、何より不思議なご縁としか言えないような素敵すぎるアーティストの方々との出会い。

まるで、沖縄の土地そのものから、応援されているような気持ちになる毎日です。

コロナウイルスが世間を翻弄する中、このプロジェクトの存在意義と、今、私たちにできることを考えたとき、今回のバーチャル写真展に行き着きました。

毎日配信をしていきますので、ぜひ、沖縄の大自然に癒やされて頂きたいです。

そして、まだ、自然も人も素朴で力強かった戦前にタイムスリップしたようなみやらびの作品にふれることで、何かを感じて頂けたら嬉しく思います。

宮城夏鈴

沖縄のお嬢さん~麗しきみやらび~
バーチャル写真展会場 
https://www.instagram.com/okinawa_no_ojyosan/
宮城夏鈴公式ユーチューブチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCZvjGwYiMsLYtC_zcT7a78A

>アーティスト・プロフィール

宮城夏鈴(ミヤギカリン)
沖縄在住、1992年生まれ
モデルとして東京ガールズコレクションやガールズアワードなどに出演
2017年琉球朝日放送×ベトナム国営放送合作ドラマ 『遠く離れた同じ空の下で』ヒロインを演じ、東京ドラマアウォード2017 ローカルドラマ賞を授賞。また、沖縄タイムス芸術選奨、演劇部門にて奨励賞を受賞。
その後、2018年にラッパーrei©︎hiとのユニット『Karin&Reichi』で『遠く2018』をリリースしプロマーシャルとしてCMに起用される。アートの分野では日本画の巨匠、加山又造『Re 又造』にて「黒い薔薇の裸婦」デジタルアートにモデルとして参加。現在では沖縄を拠点に、オリオンゼロライフのCMに出演。

名嘉 睦稔(ナカボクネン)
1953年生まれ沖縄県伊是名島出身絵画、イラスト、デザインを経て版画と出会う。自由にならない不定線、一気呵成の彫り上げと着色。瞬間性の彫りと裏手彩色の技法は森羅万象をテーマとする作品世界を怒濤のごとく押し広げた。「描き足らじ」を標榜する作品は膨大な点数に及ぶ。描き足らじ」を標榜する作品は膨大な点数に及ぶ。琉歌、三線、絵本、作詞などの創作に関する自由奔放さも、自然への限りない情趣を根っこにしている。自然と民族に根を張る文体は、田畑や漁で働く人々の芯にふれ、風の様に森を駆け、野山を越え、海を渡る。個展多数。世界規模プロジェクトのポスターや記念切手の原画制作。映画やテレビへの出演など活動多彩。

仲程長治(ナカホドチョウジ)
1959年、石垣島生まれ。20代の頃より沖縄県内であらゆるデザインを手がける。2017年冬より沖縄本島北部で開催されている「やんばるアートフェスティバル」の総合ディレクターを務め、アーティストとしての創作活動をスタート。写真、デザイン、造形アート、映像など多岐にわたる創作テーマは琉球・沖縄のアルカイックな陰翳美と色彩感覚。現在、西表島の自然と暮らしをテーマにしたドキュメンタリー映画を製作中。写真家、シネマグラファー。

クサーカーサ 崎浜ちはる
やんばるの自然の中から出会い、頂く植物たちを使って多種多様な空間をつくるアーティスト植物たちの力強い恵に感謝し、信頼し、祈りを込める。全てのエネルギーは祈りを通じて融合する。今回の作品の主役とも言える草花は全てちはるさんが、用意してくださいました。

上原じゅんこ
組踊道具・衣装製作修理技術保存会、玉城流翔節会沖縄の伝統的な琉球舞踊の先生でもあります。衣装で使用している琉装のバサーは長年大切に保管してきたとても貴重なものを調達していただきました。からじの結い方一つで表情をつける沖縄伝統の生き字引のような方です。衣装、ヘアメイク。


喜納ひとみ
NYに語学留学中インターンからフォトレタッチを学び、フォトスタジオに所属。
広告ストック業界をメインワークに10年NYで活動、のち沖縄へ帰郷。
名嘉睦稔さんの描く沖縄の女性の美しさ、幻想、ノスタルジー、そして沖縄に生まれたもののアイデンティティー。キラキラと目を輝かせて夢を語る夏鈴さんは睦稔さん絵のお嬢さんそのもので、
その思いは心の琴線に触れ、不思議かつ自然に導かれ参加することになりました。フォトレタッチャー

 

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宮城夏鈴 Karin Miyagi
バーチャル写真展 おきなわのお嬢さん~麗しきみやらび~ 奮闘記!