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怪しい世界の住人〈龍神〉第八話「出雲の神様のこと」
⑥ 出雲の神様・龍蛇神について
今では、新暦でも十月のことを〈神無月〉と呼ぶことがありますが、本来は旧暦の十月が〈神無月〉です。この名前はこの月に全国の神々が出雲に集まってしまうので、日本中に神々がいなくなってしまうと言うところから付けられたものです。この時、出雲に集った神々は縁結びの話し合いをするそうです。
神無月の語源についてはいくつかの説があります。
ひとつは皆さんがよくご存知の上記の、
——出雲大社に、全国の神々が集まるため、諸国に神がいなくなる月。
の意からと言う俗説です。この説はかなり古くからあります。
他には、
——この月には雷が鳴らないので雷無月の意。
と言う説があります。確かに新暦では十一月頃ですのであまり雷はありません。
また、
——新米で酒をかもす醸成月。
と言う説もあります。
しかし、最近は〈かんな〉の〈な〉は〈の〉の意であることから、神を祭る月、すなわち〈神の月の意〉とする説が最も有力です。
出雲地方では十月を神在月と呼びます。それは神々が縁結びをするために出雲に集まって来るからです。
——この月は神がたくさん来られれいるので、外を出歩くべきではない。
と、出雲では言われるそうです。しかし、この神々の縁結びの話し合いは、実際には旧暦の十月十一日から十七日までの間に、まず、出雲大社で開かれるそうです。初日からではないのです。
そして、その後、出雲にある佐太神社に神々が移動し十月二十六日まで話し合い続きを行うそうです。そのため、出雲大社と佐太神社では、その期間に神在祭が行われます。
出雲大社の公式説明では、
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