渡邊 香梨

ライトノベル作家です。 聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ?…

渡邊 香梨

ライトノベル作家です。 聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ? 小説1~3巻、コミックス1巻発売中です。

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  • 六道さんで逢いましょう

    note創作大賞2024応募作品です。 著者の祖母の体験をヒントに書き上げたライト文芸、現代ファンタジー小説です。 イラストは無料イラスト「Illust AC」から、お絵描き太郎様の「お盆休暇中の女性」をお借りしています。

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六道さんで逢いましょう【第二章・六道まいり】

第二章 六道まいり 【1】  毎年8月7日~10日。  六道珍皇寺の「六道まいり」と並行して行われているのが、五条坂・陶器まつりだ。  六道珍皇寺とは徒歩圏内の立地であるため、相互に出かける市民、観光客も多い。  清水焼発祥の地とも言われる五条坂で、国道一号線を挟んでの南北両側に、何百と言う陶芸の工房がその期間出店をする。  概ね北側の歩道には、京の老舗の工房が軒を連ね、南側には若手あるいは常滑や備前と言った、国内の古窯にある工房が出店している割合が高い。  清水焼だ

    • 六道さんで逢いましょう【第一章・新盆の季節】

      第一章 新盆の季節 【1】  お盆は毎年やって来る。  だけど四十九日法要を終えたすぐ後にやって来るお盆は、やや事情が異なる。  初盆、あるいは新盆。  宗派によって呼び方が違うとは言え、意味は同じらしい。  そして時代と共に呼び方の区別が曖昧になり、家が日蓮宗であっても「初盆」と口にする人も多いんだそうだ。 『あんたも、今年はおばあちゃんの初盆やさかい、早めに京都帰っておいでな』  母は多分、元からの癖なんだろうな……と、受話器越しに声を聞きながら菜穂子は思った

      • 六道さんで逢いましょう【序章・おばあちゃん】

        あらすじ 深町菜穂子は大学三年生。東京の大学に通っていたところに「祖母危篤」の連絡が届くも、京都に向かう新幹線の中で最後の瞬間に間に合わなかったことを知らされる。  そんな志緒の初盆。  祖先を迎えるための鐘を撞いた、その日の夜。菜穂子は不思議な現象に遭遇した。 教師だった祖母の教え子・八瀬彰を名乗る青年に「先生にどうしても、死後裁判を待つ子供たちの先生になって貰いたい。生前の夫、つまり君のおじいさんを説得して貰えないだろうか」と、どう考えても夢の中の出来事、荒唐無稽と思え

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          渡邊香梨(わたなべかりん)と申します。 聖女の姉ですが、宰相閣下は無能な妹より私がお好きなようですよ? レジーナブックスより1~3巻、コミックス1巻が発売中です! 異世界系、ヤンデレ執着系を主戦場にしていますが、和風や中華、ミステリにSFなんかもOKです。 アルファポリス、小説家になろう、カクヨムをメインにしていましたが、創作大賞応募のため、この度noteでもアカウントを作成。 宜しくお願いします。 #自己紹介

        六道さんで逢いましょう【第二章・六道まいり】

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