六道さんで逢いましょう【序章・おばあちゃん】
あらすじ
深町菜穂子は大学三年生。東京の大学に通っていたところに「祖母危篤」の連絡が届くも、京都に向かう新幹線の中で最後の瞬間に間に合わなかったことを知らされる。
そんな志緒の初盆。
祖先を迎えるための鐘を撞いた、その日の夜。菜穂子は不思議な現象に遭遇した。
教師だった祖母の教え子・八瀬彰を名乗る青年に「先生にどうしても、死後裁判を待つ子供たちの先生になって貰いたい。生前の夫、つまり君のおじいさんを説得して貰えないだろうか」と、どう考えても夢の中の出来事、荒唐無稽と思え