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帯のバッグ

季節の変わり目によく身体が影響を受けてしまう。
疲れやすかったり普段は出ない肌のアレルギーが出たり気持ちが落ち込んだり。
私は暑いのは比較的大丈夫なのだが今年も夏が暑過ぎて流石に辛かった。
だから涼しくなったら嬉しいし、実際に秋の気配に少し喜びを感じでいた。
しかし私は寒さに弱い。
少し涼しくなるとすぐ体調が悪くなる。
自分のひ弱さに落ち込む。

ちょっとこの空気を変える為に自分の為にバッグを縫ってみる。
いただいた帯から作ってみた。
この帯が大胆な色合いで本当に好みの柄なのだがボロボロだった。
藤柄(かな?)の刺繍が所々切れている。流石に商品用には出来無いかなぁ。
着物リメイク商品に一応「シミやキズはなるべく避けていますが、完全には出来ない場合もございます。
着物が歩んだ歴史や経年劣化の味わいも楽しんでいただける方にお勧め致します。」
と表記しているけど、自分が制作した時に気付いたシミやキズのある箇所はなるべく使わない様にしている。
自分で使うには構わないかな?
この大胆で華やかな柄に力を貰いたくて一度洗って組み立ててみる。

内側と持ち手には高級感と程よく厚みのあるポリエステルの紺色を使ってみる。
紺は様々な着物地と相性が良い。
外側にも内側にもポケットを付けて機能的にしてみる。
外側のポケットには折りたたみ傘や水筒がすっぽり入る。
内側には大きいポケットと小さなポケット。
大きいポケットにはA4ファイルが入るしノートパソコンも入れられるかも。
大きくて頼もしくてエネルギーを貰えるお出かけの相棒ができた。

私は柄が華やかな服が以前は好きで今でも好きだけど、歳を重ねて落ち着いた色合いの服を着る事が増えた。
しかし着物の柄は大胆さと艶やかさを備えながらシンプルな服によく映えてくれる。
大きな機能的なバッグが私の気持ちを上げてくれる。
そしてお出かけスタイルを華やかにしてくれる。
大きく華やかなアクセサリーの様だ。

色や柄の力は偉大だ。
寒さに弱い私をその華やかさで守って下さい。

*秋の初めに書き始めたこの文章が下書きに入ったままでもう冬になってしまいました。❄️

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